【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.23『魔女の香水』黒木瞳&宮武由衣監督 黒木瞳が惹かれた“宮武監督の作品への情熱”
第23回
(左から)伊藤さとり、黒木瞳、宮武由衣監督
映画パーソナリティの伊藤さとりが注目する最新映画のキャスト、監督、スタッフ等にインタビューする、東映チャンネルのオリジナル番組「伊藤さとりのシネマの世界」。
6月のゲストは、6月16日(金)公開の映画『魔女の香水』から、主演の黒木瞳さんと宮武由衣監督が登場!
撮影ウラ話満載のインタビュー映像をお届けします。
香水の香りをテーマに女性の成長を描く

本作は、香水店を営む「魔女さん」と呼ばれるひとりの女性が香りと言葉で人々の背中を押し、夢に挫折し将来への希望を見失った若い女性の未来を切り開いていくという爽快なシンデレラストーリー。
メガホンを執り、オリジナル脚本も手掛けたのは、映画やドラマの現場で演出やプロデューサーとして活躍する宮武由衣。劇場映画で監督を務めるのは、『JAZZ爺MEN』『たった一度の歌』に続いて本作が3作目となる。
美しく高貴な上品さを漂わせ、香水店を営む女性・白石弥生を黒木瞳、夢に挫折し自暴自棄に陥った女性・恵麻を桜井日奈子が演じるほか、平岡祐太、水沢エレナ、小出恵介らが出演する。

華やかなセレブが集まるバンケットホールで派遣社員として働く若林恵麻は、正社員になって一流の仕事をすることを目標に奮闘していたが、後輩へセクハラ行為を行った上司に抗議したことで職を失ってしまう。
自暴自棄になった彼女は、夜の街のスカウトマンに連れられ、「魔女さん」と呼ばれるミステリアスな女性・白石弥生が営む香水店を訪れ、その店を手伝うことになった。
ある日、恵麻は金木犀の香りをまとった実業家の男性・横山蓮(平岡祐太)と巡りあう。弥生に授けられた言葉と香りによって自分の人生を切り開くのは自分自身だと気づかされ、天職を探し求めるように香料会社で働き始める恵麻。すっかり香りの世界に魅了されていく恵麻は、営業先で蓮と再会することになり……。
「絹みたいな柔らかい質の良いものが漂うようなロマンチックな作品(黒木)」

── 制作発表の時にお話しされていた、宮武監督と黒木さんがドラマでご一緒していて、それで宮武さんの才能をぜひということで黒木さんが映画を、という話だったんですけど、どんなところに惹かれて?
黒木瞳(以下:黒木) 最初にNHKのテレビドラマ『ファーストラヴ』という作品で監督をなさっていて出演させていただいたんですけど、もちろん小説も素晴らしかったんですけれども、映像になった時のその斬新さとか激しさとか……。
なんというか、演出の勢いみたいなものがすごく感じられて、それでいて(監督は)華奢でいらっしゃるじゃないですか(笑)。ですのにすごくなんかこうマグマが煮えたぎっているというか、(そういうものを)お持ちなんですよね。それがなんかこう作品に爆発してるっていう印象を持ちまして、それですごい方だなって思ったのが第一印象です。

宮武由衣監督(以下:宮武) もうめちゃめちゃありがたいというか、もう本当に私も黒木さんに初めてお会いした時からというか、現場で最後にお手紙というかはがきを頂いたというところもずっと感動し続けていて、本当にこの業界に入ってよかったわっていう……。
黒木 恐縮です。
宮武 もう本当に一番尊敬する女優さんなので。
黒木 嬉しいです。私も。
宮武 本当に救われた気持ちだったんですよね。

── 黒木さん演じる調香師の魔女さんのお店もすごい幻想的ですね。
黒木 そうですね。美術がね、本当に素晴らしかったです。
── しかもシルバーウィッグもすごい素敵だったんですけど、あれはどうやって思いついたんですか?
黒木 もう監督のイメージですね。
宮武 そうですね(笑)。
黒木 最初からもう「シルバーで」みたいなオーダーがありましたので。もう違和感なく、監督がイメージされている魔女に近付くにはどのウィックがいいかなっていうところで。

── 映画を観た時に色んなタイプの女性が出てくるじゃないですか。愛する人のことを思って夢を紡いでいくっていう女性だったりとか、あとは自分らしく生きるために頑張る女性だったり、男性から逃れる女性だったりとか、そのほかにも声をあげる女性も出てくるじゃないですか。そういうキャラクター設定っていうのはいつ頃思いついたんですか?
宮武 モチーフにしてる方がいたりもするんですけど、この映画を作るにあたって、普段なかなか声を大にして言えないというか、そういう女性の本音の部分みたいなところとか不器用なところだったりとか、なんかそういうのがリアルに出せるようなキャラクター像を作りたいなと思ったときに出来上がってきたという。
で、とりわけ弥生っていうのは、実際に渋谷に香水屋さんを営んでた方がいらっしゃったんですけど、その方からもだいぶヒントを得て作っております。

── 黒木さんは出来上がった作品をご覧になっていかがでしたか?
黒木 『ファーストラヴ』の時の演出とまた違って、すごくなんか、こう絹のような、なんか柔らかい質の良いものがこうふわっと漂うような、そういうロマンチックであり、なんかこう上質なものみたいなもの。
だから全く違うものをお撮りになるところが面白いなと思いました。色んなカテゴリーの作品をお撮りになるんだなと思いました。

さらに、東映チャンネル本編では、黒木瞳さん主演の東映作品『化身』での共演者との貴重な撮影エピソードも! また、宮武監督が黒木瞳さんが美しくて忘れられないというあの東映作品についても語って頂きました。ぜひあわせてご覧ください。
『魔女の香水』
6月16日(金)公開
(C)映画『魔女の香水』製作委員会
データ
「伊藤さとりのシネマの世界 Vol.57」『魔女の香水』放送日時
2023年6月9日(金)14時50分~15時00分
2023年6月26日(月)12時50分~13時00分
https://www.toeich.jp/information
東映チャンネル公式サイト
https://www.toeich.jp/