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【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり

Vol.37『笑いのカイブツ』岡山天音 共演の菅田将暉と仲野太賀は「一番最初に憧れたお兄さんみたいな感じ」

第37回

伊藤さとり、岡山天音

映画パーソナリティ・伊藤さとりのYouTube番組「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」。

新作映画の紹介や、完成イベントの模様を交えながら、仲良しの映画人とゆる~い雰囲気の中でトークを繰り広げます。他ではなかなか聞き出せない、俳優・監督たちの本音とは?

今回は現在公開中の映画『笑いのカイブツ』から岡山天音さんが登場! 本作の魅力や共演者で友人の菅田将暉さんや仲野太賀さんについて、最近観たお気に入り映画など、たっぷりとお話いただきました。

映画人たちの貴重な素顔をご堪能ください。

衝撃の実話を映画化! 笑いに取り憑かれた男の半生を描く

『笑いのカイブツ』

“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキ氏による同名私小説を、気鋭・滝本憲吾監督が映画化。10代から大喜利番組に投稿し名を馳せるまでになった青年が、作家見習いになるものの笑いを追求できない大人の世界を離れ、自分の新たな道を模索していく様を描く。

世の中の不条理にもがき苦しみながらも笑いに猛進する主人公ツチヤを演じるのは、『BLUE GIANT』『キングダム 運命の炎』など話題作への出演が続く岡山天音。さらに、仲野太賀、菅田将暉、松本穂香、片岡礼子ら実力派俳優陣が脇を固める。

『笑いのカイブツ』

何をするにも不器用で人間関係も不得意なツチヤタカユキの生きがいは、“レジェンド”になるためテレビの大喜利番組にネタを投稿すること。狂ったように毎日ネタを考え続けて、6年。実力が認められてお笑い劇場の作家見習いになるが、笑いだけを追求し、常識から逸脱した行動をとるツチヤは周囲から理解されずに淘汰されてしまう。

自暴自棄になりながらも笑いを諦め切れず、ラジオ番組にネタを投稿する“ハガキ職人”になると、次第に注目を集め、尊敬する芸人から声が掛かるが……。

「衣装もまた絶妙で、こういう人いそうだなっていうのが面白かったですね」

『笑いのカイブツ』

── 2023年はどんな年でしたか?

岡山天音(以下、岡山) 2023年は変わらずって感じですかね。年単位であんまり区切って考えていないので難しいですよね。「あれ、去年だったんだ」とか、「これ、一昨年なんだ」とか、もうごっちゃになってますね。ドラマとかもやっているので、公開時期も前後しまくるじゃないですか。だからちょっとよく分かんないです。

── だけど『BLUE GIANT』のあのヒット、『キングダム』シリーズもそうですけど、『BLUE GIANT』があれだけ話題になってたのを見てどうでした?

岡山 不思議でした。長編の劇場アニメの声優をやらせていただいたのが初めてで、声優っていうのをまともにやるのも初だったので、やっぱ実写と全然関わり方も違いますし。だから、観ていただいてる方は大勢いますけど、僕が声を務めさせていただいたっていうのを知らない方もいらっしゃると思うので、なんか不思議でした。でも、僕も劇場アニメがとっても好きで、ずっといつかやりたいなって思ってたので、めちゃめちゃテンション上がりましたね。

── 原作がすごく人気があったのは知っていたんですけど、読んでなかったんですよ。もう感動しちゃって、試写室で泣いてるんですよ。なんだろう? 声を出さずに。なんだあの熱量⁉って、ジャズかっこいいと思いながら。

岡山 嬉しいっすね。ジャズかっこいいって言ってくれて。

── そしてこの作品の熱量も半端なかったですよね。

岡山 そうですね。アツい映画ですよね。

『笑いのカイブツ』

── だってこれ、実話がベースなんですよね?

岡山 そうです。

── このツチヤタカユキさんの私小説の映画化ということで、最初読んだ時どう思ったんですか?

岡山 ツチヤタカユキっていう主人公そのままの名前でツチヤタカユキ役を演じるっていうのを分かった上で読んでいたので、大変そうだなとは思いました。内側の葛藤が活字で書かれていたので、どう映画的なダイナミズムと言いますか、どういった形で転換するんだろうなというのが読めなかったり。まあ、でも大変そうだなとは思いました。

── それをやり抜けたわけです。しかも私、冒頭のあのシーン好きです。部屋の中でぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃしてるところ。あれ、面白い! あの髪型とか、そういうのは自分でもいろいろ考えたんですか?

岡山 そうですね。数年間を描いた作品で、何年後、何年後みたいなことをあんまりちゃんと明示しないので、髪型っていうのがやっぱりその経過を伝える上ですごい大事で。いろんな髪型をしてるんですけど、本当に色んな種類やったんで、2日間ぐらいに分けて何度も相談しましたね。

インしてからも髪型の雰囲気、造形としてはこっちがいいけど、やっぱかつらも使ってるので、室内だとこっちの方がやっぱ馴染むよねとか、監督とヘアメイクさんと細かく相談しました。ここちょっと髪邪魔だからだから結んでみようか、じゃあどう結ぶのがいいのかなあとか、細かく色々皆さんで案を出し合いながら。だからみんなで作った感じがありますね。

── だから、ファッションとかもさりげなく、なんだろうな……。すごくおしゃれってわけじゃないんだけど、何かこの映像世界観がおしゃれに見えるんですよ。

岡山 あー。

── なんだろう? 面白いと思って。

岡山 服もめちゃめちゃ絶妙なんですよね。

──そうなんですよ!

岡山 暗いキャラクターとか、アウトローなキャラクターとか、そういう型で決まった衣装ってドラマとか映画であると思うんですけど、そうじゃない少数点以下も続いているような割り切れない衣装をスタイリストさんが用意してくださる方で。

衣装もまた絶妙で、こういう人いそうだなっていうのが面白かったですね。菅田君の髪がピンクっていうのもあるんですけど、着てるのがレディースなんですよ。ちょっと不思議な感じのほっそい服。

『笑いのカイブツ』

── そうそう!

岡山 レディースのAPEとかを着ていて。衣装で現実から落とし込んでいくのって、できるスタイリストさんとできない方がいらっしゃると思うんです。すごい楽しかったし、衣装のおかげで気持ちも乗りましたね。

── 私、Tシャツ好きだからTシャツの選び方も気になってずっと見てたんですよね。

岡山 そうなんですね。

── そう。話もなんだけど、服の選び方もちょっと刺激的だったんです。

岡山 そうですね、確かに。面白いですよね。

── しかも、お友達、菅田将暉さんと仲野太賀さんも出てらっしゃって。なんかここにまた熱い友情を感じました。

岡山 そうですね。僕、初ドラマが菅田君がメインで出てるドラマで、二本目のドラマは太賀君がメインで出てるドラマだったんです。内輪でも菅田君と太賀君は同世代のみんなが意識している人で間違いなくあったので、ふたりが中心の現場に何度も立たせていただきました。今回、僕が真ん中で撮影してて途中からふたりがクランクインしてくるのは不思議な感覚がありましたね。前日はすごい緊張しましたね。

『笑いのカイブツ』

── 「よろしく!」とかいうやり取りはしなかったんですか?

岡山 もちろんしましたけど、やっぱいざカメラ前で明日から一緒にお芝居するっていうのは緊張しました。先輩なんで一応……一応っていうか全然(笑)。もう本当に一番最初に憧れたお兄さんふたりみたいな感じなんですよ。ふたりともおしゃれだし。

── でも歳は?

岡山 歳はふたりが1つか2つ上です。16、17歳で出会っていて、キャリアもふたりの方が長いです。

── おふたりの方が気持ち長いですよね?

岡山 太賀君は全然長いですし、菅田君は2、3年早くて。その歳で出会っているので、本当にカッコいい憧れのお兄ちゃんって感じで。お芝居もそうですけど、ふたりともおしゃれで、そういうところも憧れていました。本当にうれしい緊張感がありました。

『笑いのカイブツ』

── そこはすぐコミュニケーションが取れるタイプなんですか? それとも、ちょっと苦手な方ですか?

岡山 もともとはすごく苦手だったんです。それこそ、ふたりと出会った頃は。今は全然違います。得意うんぬんは分かりませんけど、自分以外の人に興味があるので、いろいろ人に話を聞きに行っちゃったりするようになりましたね。だから、傍から見るとすごく変わったかもしれないです。でも、喋んないときは喋んないですけどね(笑)。でも、人としゃべるのはすごく好きです。

── どのタイミングで変わったんですか? その急に人に会ってみようっていう行動力は?



コミュニケーションが苦手だった岡山天音さんが周りに興味を持つようになった理由とは?  このほかにも、仲野太賀さんとの共演についても語っていただきました。続きはぜひ動画全編でごご覧下さい!


『笑いのカイブツ』
公開中


Vol.37 岡山天音インタビュー『笑いのカイブツ』
(番組制作:チャンネル700)

データ

YouTubeチャンネル「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」
詳細はこちら