【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.41『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』奥平大兼&鈴鹿央士 「地元の友達みたいになりました」
第41回
伊藤さとり、奥平大兼、鈴鹿央士
映画パーソナリティ・伊藤さとりのYouTube番組「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」。
新作映画の紹介や、完成イベントの模様を交えながら、仲良しの映画人とゆる~い雰囲気の中でトークを繰り広げます。他ではなかなか聞き出せない、俳優・監督たちの本音とは?
今回は現在公開中の映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』から奥平大兼さんと鈴鹿央士さんが登場。初共演であるおふたりのお互いの印象や撮影秘話など、たっぷりとお話いただきました。
映画人たちの貴重な素顔をご堪能ください。
奥平大兼×鈴鹿央士ダブル主演! eスポーツに焦点を当てた青春映画

本作は、『MOTHER マザー』の奥平大兼と『蜜蜂と遠雷』の鈴鹿央士がW主演を務める、日本で初めてeスポーツに焦点を当てた青春映画。実話に着想を得て、徳島県の高等専門学校の男子学生をモデルに、年齢も育った環境も異なる3人が、にわかチームで全国大会に挑む。
『ホームレス中学生』の古厩智之がメガホンを執り、「サクラ大戦シリーズ」等を手がけるなどゲーム界のレジェンドと称される広井王子が企画・プロデュースを担当する。
ケガを理由にバスケットボールを諦めた、失意の天才ゲーマー・達郎を鈴鹿央士、金髪にピアス、見た目はヤンチャな1学年下のビギナー・翔太を奥平大兼、チームの人数合わせとして達郎に誘われる亘を小倉史也が演じ、山下リオ、花瀬琴音らが共演する。

不満はないけれど、なにかが足りない。そんなどこにでもいる10代男子がひょんなきっかけからeスポーツ全国大会に挑むことに。同じ学校に通いながらオンライン上で集合・解散、学年も性格もバラバラの3人組がモニターを越え、勝ち負けをも超えたその先で、目にした景色とは……。
ふたりが思う自分に足りないものとは?

── さっきちらっと話を聞いていたら、年が意外とちょっと離れていたという……。
奥平大兼(以下、奥平) 4歳差ですね。
鈴鹿央士(以下、鈴鹿) (奥平さんが)20歳、(僕が)24歳ですね。
── だけど、芸歴は……。
奥平 (鈴鹿さんが)1年先輩なのかな。
鈴鹿 1、2年ぐらい。
奥平 多分それぐらいですね。
── 今回、初共演になったわけですよね。
奥平 そうですね。初共演で、なんやかんやで確かに会うのは初めてでした。
── 第一印象と違ったところを教えてください。
奥平 出演された作品とか拝見させていただいて、もちろん存じ上げていたんですけど、作品の役のイメージが強かったので、すごいおとなしい人なのかなと思っていたんです。でも実際話すと、めちゃくちゃうるさいわけじゃないんですけど、地元の友達と普通に話す時と同じぐらいのテンションで話せるから、意外とちゃんと話すんだって(笑)。言い方よくないけど(笑)。
でも、なんかそういう寡黙なイメージがあったんで。最初に話した時、結構いきなりいろんなこと話して、本当に地元の友達と話す感覚と同じなんですよね。それが不思議でしたね。
── 地元の友達感があるとおっしゃってますが。
鈴鹿 そう言ってもらえて嬉しいです。
奥平 ありがとうございます。
鈴鹿 ありがとうございます。

── 鈴鹿さんはどうなんですか?
鈴鹿 僕も作品を拝見してたし、会ったことなかったので作品のイメージしかなかったんですけど、一番最初会った時に、マネージャーさんとかと喋っている姿を見て、結構明るいんだと思いました。意外と明るいんだって思って、どうしようかなと思って……(笑)。
奥平 どうしようかなって思ってたの(笑)?
鈴鹿 そう(笑)。どう入っていこうか考えたんですけど。それで、撮影現場に入って、色々喋っていくうちに、そうやって考えるのをやめて、特に飾らずというか。壁作ったら逆に向こうも壁作っちゃうと思うし、フルオープンでおしゃべりするようにして、そしたら……。
奥平 フルオープンだったんだ(笑)。確かにな。
鈴鹿 フルオープンでした(笑)。そうやってしゃべったら、地元の友達みたいになりましたね。
── おふたりとも自分たちそれぞれの作品、例えば『ロストケア』や『マイスモールランド』とか、そんなイメージがあったわけですね?
奥平 そうですね。でもなんか結構ありがちですよね。みんな役のイメージがついちゃうんで、僕もよく暗そうって言われます。多分そういうことだったんですね。
── なのに、この笑顔満開なポスターを見てください!

奥平 すっごい笑顔してますよね。
── 面白かったですよ。eスポーツって聞いたことあったんですけど、ボールで車の…。自分は絶対下手なやつって思って観てました。
奥平 これ、めちゃくちゃ難しいですよ。僕らもこれをやるってなって、プロの方に教えてもらったんですけど、まぁできなくて。映画の中で、長くゲームをしているシーンとかあるんですけど、あんなの絶対できないって。それぐらいすごく難しいんですけど、確かに面白さはあるなと思いましたね。
── ふたりはやる前から練習したんですか?
奥平 ちょっとだけ。実際、撮影の時はプレイしないので。コントローラーのボタンとか。
鈴鹿 ボタンとかは覚えて。
── ふたりともゲームはやったりするんですよね?
奥平 やりますね。もともとゲームがすごく好きだったんで。ちょうど昨日も一緒にゲームやっていたんで。
鈴鹿 昨日ね(笑)。長かったー。気づいたら5時間ぐらい。
奥平 ゲームって時間を忘れちゃうんですよね。

── 今日も取材があるのに、それでもゲームを……。
奥平 おととい舞台挨拶をやって、昨日ゲームをやって、今日取材です。
── 仲良しじゃないですか。私はゲームの映画とかもすごい好きで、私の世代だと「鉄拳」とか結構簡単なバトル系。こういう車系が下手だってことがよく分かったんですよ(笑)。結構難しいじゃないですか。
奥平 難しいですね。
── だから「ストリートファイター」とかそういうのしかできないんですよ。
奥平 逆にできるんですね(笑)。あれも結構難しいですよね。
── でもボコボコしていたらなんとかなるじゃないですか。
奥平 (笑)。まぁ、確かにそうかもしれないですけど。
── 私、この映画の中で一番好きなのが、ゲームをやることで仲間を増やすっていうところで、アツいですよね。おふたりは脚本を最初に読んだとき、どう感じましたか?
奥平 それこそゲームがすごい好きだったので、ゲームの映画ができるっていうのはすごいことだなと思って、しかもそれに出演できるって本当にシンプルですけど、嬉しいっていうのが最初は大きかったですかね。
── 鈴鹿さんはどうですか?
鈴鹿 僕もゲーム好きだったし、ワクワク感がすごかったんですけど、その仲間っていうところだと、一番達郎が仲間を集めた張本人ではあるんですけど、斜に構えているというか、離れてるっていえば離れている存在なので、どうやってふたりと、友達ともまた違うんですけど、仲間として距離を縮めていく過程ってどこだろうと台本を読みながらずっと考えないとだめだなって思ってました。

── 達郎はクールですよね。
奥平 仲間を集めてはいるけど、確かに仲間想いかって言われたら、確かに最初は分かんないかも。
鈴鹿 ちょっとわがまま……すいませんでした。練習中も急にキレるから。ごめんなさい。
── 台本通りではなく、ちょっとアドリブも入れたりもしているんですか?
奥平 ゲームやってる時はほぼアドリブに近いですね。はたして言葉なのかどうかわからないですけど、「おわぁ~」みたいな。楽しんでる雰囲気とかゲームの中の勢いとかは台本読んでいるだけじゃ想像できなかったようなことが実際やってみるとあったので、そこはほぼほぼアドリブでしたね。
鈴鹿 ゲーム画面もできてなかったので、パラパラ漫画とか、監督の声でリアクションしてみたりとか。僕らも急にアドリブで「ふぅん」って叫んでみたりとか(笑)。
奥平 やってたね(笑)。
── 古厩󠄀監督がしゃべる前にみんなが応えていったっていう(笑)。
奥平 そうなんですよ。だんだんそのやり方も変わっていって。できるだけリアルにみんながやりやすくできるようにって変えていって、だんだん監督の声はなくなってきました(笑)。後半は多分僕らだけできるぞってなって、監督はちょっと寂しそうでした。
鈴鹿 寂しそうだった(笑)!
── じゃあ、めちゃめちゃ結束感が生まれたわけですよね。
奥平 後半は特にすごかったと思いますね。みんなやっぱり人それぞれ想像してるものはあるけど、実際にゲーム画面はひとつなんで、同じものを想像しながらやるっていうのは、普段やるようなお芝居じゃないですし、新鮮でしたね。
── 面白いですね。創作しながらですもんね。
奥平 そうですね。面白かったですね。

── 達郎(鈴鹿央士)、翔太(奥平大兼)、亘(小倉史也)っているじゃないですか。それぞれみんなキャラ違いますよね。この中だったら、高校時代はどっち寄りのキャラだったんですか?
奥平 ああ、でも翔太かな。割と先輩とか仲いい人が多かったので、それでいうと翔太なのかな。逆に誰?
鈴鹿 翔太かな。
奥平 (笑)
鈴鹿 ここまでじゃないけど、誰かって言われたら翔太かな。友達ともしゃべるし。達郎さんは特殊だしね。
奥平 確かに一般的に普通な子というか、いろんな要素があるっていう意味では、翔太なのかな。
── 社交的ですしね。感情もちゃんと素直に出しますしね。おふたりともそうですか?
奥平 多分そうだったと思います。
鈴鹿 僕も出してたと思います。

── 面白いですよね。3人のタイプが違うからこの物語が更に動き出して。
奥平 そうですね。ゲームじゃないと絶対に知り合ってないだろうし。仲良くなってないような本当にバラバラな……。だけど、バランスはいいんですけどね。バラバラっていうのは、面白いですね。
── そんなおふたりに質問したいと思うんですけど、映画の中ってこうやってそれぞれのキャラクターが違うからこそいいものが生まれるじゃないですか。それでは、自分に足りないところ、これ欲しいっていうものは何ですか?
奥平 何だろう……。サボり癖が結構あるので、そこは補いたいですね。例えば、洗濯物とか掃除をあとでやろうとか、そういうことが結構あるので。そこをちょっと補いたいですよね。だから几帳面さとかですかね。
── 台本はすぐに覚えられるタイプですか?
奥平 これはサボってるとかじゃないんですけど、一番最初の現場がそういうやり方だったから、そのやり方をやっていて、できるだけちゃんと覚えない。ニュアンスとかで、何となく覚えるというやり方ですね。
── そこは日々台本を見続けてやるタイプなんですか?
奥平 そうですね。大まかにこのシーンはこういうことがあるっていうのを覚えるっていうのはやりますけど、それもたまにさぼっちゃう時もありますね。できるだけちゃんとやろうとは思うんですけど。
── 休もうと思ったらずっと寝ていられますしね。では、鈴鹿さんはどうですか?
鈴鹿 僕は色気。
奥平 (笑)。えっ!? うそ?
鈴鹿 やっぱ24歳なんで、もう。大人の色気みたいなのが……。
奥平 別にないことないと思うけどな。そうなんだ。自分的にはそう思うんだ。
鈴鹿 うん、なんか欲しいですね。
── ちょっと待ってください。大人の色気がある人って例えば誰なんですか?
果たして鈴鹿さんがトップクラス級に大人の色気があると思う俳優とは? このほかにも、おふたりのおススメ映画についても教えていただきました。続きはぜひ動画全編でごご覧下さい!
『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』
公開中
(番組制作:チャンネル700)
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