【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.53『静かなるドン2』伊藤健太郎&本宮泰風 「『2』でまた新鮮組のみんなと大暴れできるなとすごい楽しみでした」
第53回
(左から)伊藤さとり、伊藤健太郎、本宮泰風
映画パーソナリティの伊藤さとりが注目する最新映画のキャスト、監督、スタッフ等にインタビューする、東映チャンネルのオリジナル番組「伊藤さとりのシネマの世界」。
10月のゲストは、現在公開中の映画『静かなるドン2』から、伊藤健太郎さんと本宮泰風さんが登場!
撮影ウラ話満載のインタビュー映像をお届けします。
伊藤健太郎主演のヤクザ映画シリーズ第2弾

本作は、新田たつおの同名漫画を、伊藤健太郎主演で映画化した令和版『静かなるドン』シリーズ第2弾。昼はカタギとして働き、夜は暴力団総長の二つの顔を持つ近藤静也に再び危機が訪れ……。
共演は前作に引き続き筧美和子、深水元基、三宅弘城、坪倉由幸、筒井真理子ら。また、大ヒット人気シリーズ『日本統一』の本宮泰風が静也のお世話役・猪首を演じ、本作の総合プロデュースも務めている。

デザイン会社に勤務している近藤静也には、新鮮組総長という夜の顔がある。彼は堅気として働くことを望む反面、静也らしい発想で組を盛り上げていた。鬼州組との抗争が終わってから数カ月後、鬼州組6代目組長の思わぬ提案に、新鮮組は存続の危機に瀕する。
山口祥行さんから「健太郎の本能でよけろ」と言われたのは認められたみたいで嬉しかったです(伊藤健太郎)

── 作品めちゃくちゃ面白かったです。1も最高でしたけど、2は更にジャンル的に色々なバージョンアップがなされていますよね?
伊藤健太郎(以下、伊藤) そうですね。
── 2の話を聞いた時はどうでしたか?
伊藤 1をやらせていただいた時から、これだけで終わるのは寂しいなという気持ちがすごくあったんですけど、割と早い段階で「2どうですか?」というお話を頂けたので、また新鮮組のみんなと大暴れできるなとすごい楽しみでしたね。
── 本宮さんは1を撮っている時から既に2の構想を練っているんですよね?
本宮泰風(以下、本宮) 正確には、1の時に動き出しているということはないんですが、できれば良いねという感じでしたね。撮り終えて、それなりの手応えがあったのと、プラスアルファ伊藤健太郎の力量みたいなものも分かってきたので、こんな本も書けるんじゃないの?って言って。伊藤健太郎はこんなお芝居もできるんじゃないかみたいなところから2の話が動き出しました。
今回は参加できませんでしたが、前回の山口健人監督が脚本を監修してくれて、彼も健太郎のことはよく分かっているので、このような本ができたんだと思います。

── 本宮さんは総合プロデューサーでありながら、更に作品の中でも静也(伊藤健太郎)を「坊ちゃん!」と言うような“見守り隊”だったわけですけど、冒頭まさかあんなミュージカルになるとは思いませんでした。
伊藤 本当ですよね(笑) 。僕も思ってなかったですもん。
本宮 びっくりしたでしょ? 「こんなにガッチリやるんだ⁉」って思ったでしょ?
伊藤 びっくりしました。だって現場でも振付師の方に「どれくらい踊りますか? ある程度練習をやりたいので」っていう話をしたら、「全然ないです。現場でちょっとやるだけなので、あとはもうフリーで大丈夫です」って言われていたんですけど、どこにフリーの要素があるのかっていう(笑)。
本宮 ははは(笑)。
── ガッチガチに決まってますよね! 後ろの人たちもすべてにおいて。
伊藤 そうそうそう。みんなで合わせなきゃいけないし……みたいなのはありました。
本宮 そのシーンの後に僕の出番があったんですけど、全然帰って来ないんですよ。
伊藤 (笑)。
── あはははははは!
本宮 僕もそこは何をしているのか知らなかったので、何をやらされているのかなぁと思って。健太郎ひとりだと思っていたので、あんなにたくさんの人で、フラッシュモブみたいになっているとは知らなかったし。
伊藤 デリバリーの人とかもいましたし。
本宮 いっぱいいたよね(笑)。
伊藤 いっぱいいました(笑)。

── 伊藤さんはここのシーンは特に忘れないぞっていうのはどこかありますか?
伊藤 冒頭のダンスですけど、もうひとつはやっぱりアクションシーンというか。前作もアクションシーンも色々とやらせていただいて楽しかったんですけど、今回、山口祥行さんとご一緒させていただいて、本当に学ばせていただく部分が多かったです。
最初は殺陣師の方が「ここでこう動いて……」って言って、僕もそれを覚えようとしていた時に、山口さんに「もういい! 覚えんな!」って言われて。「俺は行くから、健太郎の本能でよけろ」って言われて。「本能でよけろって何⁉」ってなって。
でも、それを言っていただけたことが、分からないですけど、ちょっと認めてくれたのかなとなんとなく思えて、自分の中ですごく嬉しくて。これはもう、本能でよけようと思ってすっごい集中して、ナイフの動き横来たらよけてよけて……みたいなことは、すごく思い出深いです。

── 本宮さんはもう勝手知ったる山口さん。『日本統一』で仲良しこよしですからどうなるか分かってますよね。
本宮 いや、僕らも決めないで本番で本能のままにやるんで。だから、山口から健太郎は認められた、お眼鏡にかなったっていうことなんですよ。できない人には言わないんでね。
伊藤 嬉しいですね。
── 渡辺いっけいさんとも共演されてどうでしたか? 結構怪物ですよね。
伊藤 やっぱりさすがのいっけいさんで、本当に猟奇的というか怖さもあって、アクションシーンもそうなんですけど。ただ一回だけいっけいさんが多分途中で振りが飛んじゃったのか分からなくなって。むちゃくちゃ振られる時があったんですよ。僕も全然ありますしよくあることなんですけど、“刀”対“素手”だったので祥行さんから「本能でよけろ」って言われたことを思い出して、それも本能でよけたっていう(笑)。
── ははは!すごいですね。日々、山口さんの顔がポンって出てきちゃって。
伊藤 そうです(笑)。

── キャラが本当にますます濃くなってきたなって思ったんですけど、この作品も『日本統一』もそうですけど、キャラがすごく立つっていうのは重要にされているのかなって思いましたが、どうでしたか?
本宮 そうですね。群像劇ってどうしても主役以外のキャラが立たないと面白くないので、そこら辺はちょっとしたシーンでもキャラが立つように考えて本を作ってもらっていますし、そこは大事にしているところですね。
── 坪倉さんと三宅さんってずっとコンビだったように見えてきますよね。
本宮 そうですね。
伊藤 相性がすごくいい。
──前作の 『静かなるドン』の時も思ったんですけど、2は更にそれが強調されていて、完全に漫才コンビですよね。
本宮 そうですね。アドリブっぽいのも実はアドリブじゃなくて、台本にこそないですけど、本番前に打合せしてふたりですごく稽古しているんですよ。
伊藤 お笑いコンテストとかの舞台裏で芸人さんたちが壁に向かって稽古をやってることありますけど、本当そのまんまですよね。壁に向かってふたりでやり合ってるみたいな。すごいなーって。
本宮 ちょっと、端の方行って。
伊藤 端の方で。
── 坪倉さんは芸人さんだから分かりますけど、三宅さんは俳優さんですよね(笑)。
本宮 だから、俺たちもたまに三宅さんも芸人だと思っちゃう時があって(笑)。
── 確かにコメディ俳優さんというイメージはありますよね(笑)。
本宮 得意なんだとは思うんですけど、ああやって坪倉さんとネタの打合せみたいなのをしているの見ると、「あれ?三宅さんって……」って思う時があります。
伊藤 あります。それぐらい憑依されてますよね。
── (笑)。ねー! いやいや本当に見どころがいっぱいありますね。
また、オリジナル番組の動画ではおふたりのお気に入りの東映作品についても語って頂きました。ぜひあわせてご覧ください。
(C)新田たつお・実業之日本社/映画「静かなるドン2」製作委員会
伊藤健太郎&本宮泰風
データ
YouTubeチャンネル「伊藤さとりのシネマの世界 Vol.72」『静かなるドン2』放送日時
2024年10月16日(水)21時20分~21時30分
2024年10月29日(火)18時50分~19時00分
https://www.toeich.jp/information
東映チャンネル公式サイト
https://www.toeich.jp/