【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.58『366日』赤楚衛二&上白石萌歌 「悲しいラブストーリーかなと思いきや、光が見えるような終わり方だったので、グッときました」(赤楚)
第58回

(左から)伊藤さとり、赤楚衛二、上白石萌歌
映画パーソナリティ・伊藤さとりのYouTube番組「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」。
新作映画の紹介や、完成イベントの模様を交えながら、仲良しの映画人とゆる~い雰囲気の中でトークを繰り広げます。他ではなかなか聞き出せない、俳優・監督たちの本音とは?
今回は現在公開中の映画『366日』から赤楚衛二さんと上白石萌歌さんが登場。撮影秘話やプライベートについてなど、たっぷりとお話いただきました。
映画人たちの貴重な素顔をご堪能ください。
HYの名曲を映画化した純愛ラブストーリー

本作は、沖縄県出身のバンド・HYの名曲“366日”にインスパイアされた、ラブストーリー。沖縄と東京を舞台に、好きな音楽をきっかけにひかれ合ったふたりが、それぞれの夢を追って、別れと再会を繰り返しながら成長していく様を描く。
主人公・真喜屋湊(まきや・みなと)を赤楚衛二、高校時代に湊と出会い、運命的な恋をするヒロイン・玉城美海(たましろ・みう)を上白石萌歌が演じる。共演には中島裕翔、玉城ティナ、稲垣来泉、齋藤潤、溝端淳平、⽯⽥ひかり、国仲涼子、杉本哲太ら幅広い世代の豪華俳優陣が集結した。

2003年。沖縄で暮らす湊は同じ音楽が好きな後輩の美海と出会い、卒業をきっかけに交際を始める。湊は母親の病死で音楽を作る夢を諦めかけるが、美海に背中を押され、東京の大学へ進学する。2年後、美海も上京し、ふたりは東京で幸せな生活を始めるが……。
「この作品に携わったらすごく幸せな曲なんだなっていうことに改めて気づきました(上白石)」

── 私、舞台挨拶をやる度にずっと「366日」を聴いていて、この作品を二回観た時に大号泣してたんですけど、改めて曲を聴きながらなんかやっぱリンクしてるんだなってすごい思いました。おふたりも初めて「366日」という曲を聴いた時はどんな印象だったんですか?
赤楚衛二(以下、赤楚) 本当に仲宗根さんが別れてそれで書いたっていうのを最初にインタビューでおっしゃっていて「えっ? アーティストってそんな命削んないといけないの?」みたいに思って聴いたら、「すごいいい曲だ!」と思って。それで、翌週学校に行ったらもうみんなが聴いていたっていう感じでしたね。衝撃でした。
── でも、すごい若い時ですもんね。2008年ぐらいとか。
赤楚 小学校、中学校ぐらいですかね。
── その時にすでにこの曲が染みついていたんだ。萌歌ちゃんはどうですか?
上白石萌歌(以下、上白石) 私は8歳だったみたいで。2008年にリリースされたみたいなんですけど、やっぱりその当時は子供だったので大人の曲だなって思いましたし、どちらかというとハッピーじゃない歌というか、苦しい歌なんじゃないかなってなんとなく思っていたんですけど、この作品に携わったらすごく幸せな曲なんだなっていうことに改めて気づきましたね。
── そうなのよ。観て、また違うストーリーを知ったって感じでしたね。
上白石 嬉しいですね。
── あの曲から感じてたものとは違うっていう。
上白石 そうですね。
── 膨らんだっていう。
上白石 確かに。

── おふたりはこの作品に関わることになって、脚本を読んだ時にどんなところに惹かれたんですか?
赤楚 すごい世界が優しいんですよね。すれ違いっていうのもあるんですけども、それはどっちが悪いとかでもなく、本当に仕方ないことであって。でも、やっぱり忘れられなかったりとか、思いやってという中で、割と結構寂しい、悲しいラブストーリーかなと思いきや、最後はやっぱりどこかちょっと光が見えるような終わり方だったので、すごくグっときましたね。
── 登場人物全員が優しいんですよね。萌歌ちゃんはどうだったんですか?
上白石 私は、ものすごく真っすぐな話だなと思いました。最後までこの映画が流れていきたい場所がわかるというか、すごいねじ曲がった人もひとりも出てこないですし、誰かが誰かを想う中でいてほしいなって思ったり、切ないなって思ったり……。それは本当に恋だけじゃなくて、友情とか家族愛もそうですけど、みんなが清らかな心を持っていて、この映画に見合う人でありたいと思いました。
── もう見合ってますよ。
上白石 本当ですか? ありがとうございます。
── 長い年月、この作品でプロモーションをしてきて、一言でお互いを例えると、どんな言葉が浮かぶんでしょうか?
赤楚 面白さっていうのは持ってたじゃん。
上白石 そうですかね(笑)?
赤楚 うん。一緒にふざけたりとか、ノリが良かったりとか、そういう部分っていうのがなんというか……。イメージだと割と静かな……。
上白石 確かに優等生だよね。
赤楚 優等生であって、ミステリアスな雰囲気はありつつも、割と活発で太陽のような存在ではあるので。

── いかがですか? 赤楚さんを一言で例えると。
上白石 チャーミング! この一言につきます。
赤楚 どこが⁉
上白石 すごいチャーミングで変なところもたくさんあって面白いんですよ。赤楚さん。
赤楚 そうですね。変なところは多いです。
── それは実感してるんですか?
赤楚 僕が実感してるっていうより、僕が変っていうよりも世界が変だと思っているから(笑)。
上白石 おお! ロックだね。
赤楚 「僕は普通、みんなが変」ぐらいな気持ちではいます。
上白石 そうなんだ!
── なんか見れば見るほど面白い方ですよね。
上白石 面白いんですよ。褒め言葉です。全てがチャーミングなんですよ。なんか愛おしくて(笑)。
赤楚 子供かな……(笑)。
上白石 私が思うに素敵な大人って幼心をちゃんと持ってる人なの。(赤楚さんは)そうだなって思って。
赤楚 幼心持ってるけど、幼心しかないからもうちょっと大人の部分が欲しい(笑)。
また、オリジナル番組の動画ではおふたりのお気に入りの映画についても語って頂きました。ぜひあわせてご覧ください。
『366日』公開中
(C)2025映画「366日」製作委員会
赤楚衛二、上白石萌歌
データ
YouTubeチャンネル「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」
https://www.youtube.com/channel/UCVYlon8lP0rOJoFamEjsklA