【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.62 女優陣大集合!『リンダ リンダ リンダ 4K』 ペ・ドゥナ、香椎由宇、前田亜季、関根史織
第62回
(左から)伊藤さとり、ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織
映画パーソナリティ・伊藤さとりのYouTube番組「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」。
新作映画の紹介や、完成イベントの模様を交えながら、仲良しの映画人とゆる~い雰囲気の中でトークを繰り広げます。他ではなかなか聞き出せない、俳優・監督たちの本音とは?
今回は、20周年を迎えた青春映画の金字塔『リンダ リンダ リンダ』の4Kリマスター版公開を記念して、出演者のペ・ドゥナさん、前田亜季さん、香椎由宇さん、関根史織さんの4名が登場! 撮影当時の思い出を振り返って頂きました。
映画人たちの貴重な素顔をご堪能ください。
青春映画の金字塔が4Kで帰ってくる!
本作は、高校生活最後の文化祭の前日に、「ザ・ブルーハーツ」のコピーバンドを組んだ少女たちの奮闘を描いた青春映画。韓国の人気女優ペ・ドゥナが留学生ソンを演じ、前田亜季、香椎由宇、ロックバンド「Base Ball Bear」の関根史織が共演。監督を『天然コケッコー』の山下敦弘が務め、「スマッシング・パンプキンズ」のギタリストとして知られるジェームズ・イハが音楽を担当している。
文化祭を目前にしたある日、軽音楽部のガールズバンドのギタリストが指を骨折し、内輪もめでボーカルが脱退。残ったメンバーは留学生のソンをボーカルに迎える。ザ・ブルーハーツのコピーバンドを組んだ彼女たちは、文化祭の本番に向けて練習を重ねていくが……。
20年経ってまた違った視点で観ると、あの頃は本当に美しい時期だったんだなと思いました(ペ・ドゥナ)
── 『リンダ リンダ リンダ 4K』 おめでございます! ペ・ドゥナさんは久々の皆さんとの再会ですね。いかがですか?
ペ・ドゥナ 本当にまるで夢のようです。とても嬉しいです。友達に再会できるので、日本に来る前、韓国にいた時からワクワクしていました。
香椎、前田、関根 嬉しいー!!
── 20年ぶりにスクリーンでまた観られるってすごいことじゃないですか。久しぶりにご自身たちの姿をご覧になっていかがでした?
香椎由宇(以下、香椎) (前田さんと関根さんと)3人一緒に観て、なんか最初ちょっと恥ずかしかったんですけど、観終わった後に「いや、いい映画!」って(拍手)。
前田亜季(以下、前田) 久しぶりに観てちょっとうるうるしちゃって(笑)。
── 関根さんはどうですか?
関根史織(以下、関根) 私は自分がちょっとムチムチしてて子供っぽくて可愛いなと思いました。
── 今の年齢になってこの作品を振り返ってみるとどんな作品だと思いましたか?
ペ 当時は気付かなかったんですけど、20年経ってまた違った視点でこの映画を観ると、あの頃は本当に美しい時期だったんだなという風に思いました。
前田 改めて観て新鮮でしたし、あの時にしか出せない4人の雰囲気というか、それがちゃんと映画に映ってるのですごくいい映画ですね(笑)。
── 香椎さんはどうですか?
香椎 やっぱり視点が変わったりました。当時はちょっと直視できないというか、「なんで私の青春、みんなに見せなきゃいけないの?」みたいなちょっと恥ずかしいような気持ちだったんですけど、大人になって20年後観ると、「今やるべきだよ、これ」っていうか、「みんな観て!」っていう気持ちになれましたね。
── 関根さんはどうですか?
関根 実際の自分の高校時代よりも青春を謳歌したなっていう感じがあって、それが映画に残せたっていうのはめちゃくちゃ嬉しかったです。
── では、皆さんが今思うとここは恥ずかしかったとか、面白かったっていうシーンはどこですか?
ペ 私が歌を歌っているのは全部恥ずかしいです(笑)。
香椎、前田、関根 えっー!!良かったですよね。
香椎 異国の地で母国語じゃない歌を堂々と歌われていて。
ぺ 今聴いてみると、こんな発音で歌ってたんだなと思ってちょっと耳に引っかかるようなところもあるんですけれども、その時の可愛いさも残ってるかなと思い出しました。それぞれの印象も全部うまく出せていたと思うので良かったです。
── 前田さんはどうですか?
前田 面白いシーンはたくさんあって、好きなシーンももちろんあるんですけど、台本になくてその場で生まれたシーンというか……。スーパーのシーンとかは、ただ歩いてて(笑)。現場で生まれたシーンはとても面白かったです。
── 香椎さんは他にありますか?
香椎 「リンダリンダ」がかかった時にバって「リンダリンダ~♪」って歌い始めるっていう。なかなか私にはないテンションで。
関根 確かに。
香椎 ちょっと、自分よくできたなみたいな(笑)。
ぺ、前田、関根 うん。うん。
香椎 とちょっと思いつつ、史織ちゃんのあの感じは「うん、そうだよね」って。
関根 やっぱり恥ずかしくて、乗りきれなくて。でもそれを監督がOKしてくれたのは、「それがすごいリアルだったから」って言ってくださってたので。
── 関根さんご自身もこれで演技を経験するって新鮮だったはずですよね?
関根 めちゃくちゃ新鮮でしたし、監督とか脚本の向井さんとか、本当に役者のみんなが自分をちゃんと役(白河望)にしてくれたっていうか、あんまり演技してるっていう感じじゃないです。無理しないで自然体で演技できるようにみんなが作ってくれたっていう感じです。
── 屋上のシートはすごいリアルっていうかライブ感ありましたよね。
香椎 めっちゃこだわってたよね(笑)。
関根 一番長いセリフがあって。
前田 あそこのシーンはすごくリハをたくさんしたんですよね。でもそんな風にも見えないというか。
関根 そうだね。
前田 それがすごいね。
── 今思うとこの人の演技はすごいと思った方はいますか?
香椎、前田、関根 (ぺ・ドゥナさんのほうに手を向ける)
前田 それはもうドゥナちゃん。雨の中ガッーて走ってバッって(転ぶシーン)。もう現場であれを見た時に「面白い!!」と思って。もうキュートだし、その場に合っているし、「こういうシーンってこうやって生まれるんだ!」ってすごく現場でワクワクしたシーンですね。
── ペ・ドゥナさんはどうですか?
ペ 私は皆さん全員からインスピレーションを受けました。こんな風に演技をしていないような感じの演技で自然に流れていくという演技が良かったですし、あとは実際に友達になって一緒に演技ができたということについては、全員に対して本当に驚きました。
どのシーンもあえてセリフを覚えて演技をしているという感じではなくて、その状況に身を置いてその時を生きている、まるで高校生のような感じで一緒に演技ができたので、皆さんすべての演技に感動していました。
香椎、前田、関根 おっー!!!!
── ちなみに前田さんと香椎さんはこれ以降、演奏はやっているんですか?
前田 ない、ない、ない(笑)! ないです。
香椎 もうあのライブを最後に卒業しました。
── あのライブを最後に置いた……?
香椎 あのライブを最後に楽器を置きました(笑)。
── もったいない(笑)。関根さんはご覧になってどうでした?
関根 すごい短期間で演奏を覚えて本当にすごかったんですよ。SHIBUYA-AXで実際にライブしたもんね。あれも本当に立派だったと思います。
香椎 ありがとうございます(笑)!
また、オリジナル番組の動画では彼女たちのトーク【後編】も! ぜひ【前編】とあわせてご覧ください。
『リンダ リンダ リンダ 4K』
上映中
(C)「リンダリンダリンダ」パートナーズ
データ
YouTubeチャンネル「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」
https://www.youtube.com/channel/UCVYlon8lP0rOJoFamEjsklA