【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.66 「日本でのロングランは本当に奇跡」『赤い糸 輪廻のひみつ』クー・チェンドン&ギデンズ・コー監督
第66回
(左から)伊藤さとり、クー・チェンドン、ギデンズ・コー監督
映画パーソナリティ・伊藤さとりのYouTube番組「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」。
新作映画の紹介や、完成イベントの模様を交えながら、仲良しの映画人とゆる~い雰囲気の中でトークを繰り広げます。他ではなかなか聞き出せない、俳優・監督たちの本音とは?
今回は、昨年末に池袋の映画館・新文芸坐で行われた特集上映「ギデンズ・コーの世界」で緊急来日したギデンズ・コー監督と、監督の代表作で日本でもロングランヒットした『赤い糸 輪廻のひみつ』(日本での上映権は終了)の主演クー・チェンドンが登場!
映画人たちの貴重な素顔をご堪能ください。
異例のロングラン上映で話題となった台湾発ラブストーリー
本作は、『あの頃、君を追いかけた』のギデンズ・コー監督が手がけたラブストーリー。台湾で親しまれている縁結びの神様“月老”と輪廻転生を基に、落雷で命を落とした青年が現世の縁結びを行う中で、初恋相手との記憶を取り戻す様を幻想的に描く。
2023年末に公開、2024年半ばに一旦上映を終了 していた本作だが、同年のベスト映画に挙げる多数のファン の熱量に押され、2025年3月に再上映を果たすなど異例のロングラン上映を記録した。
「僕も犬を飼っているので、犬のアル―と再会するシーンは気持ちをすぐに整えてきちんと役に反映できました(クー・チェンドン)」
── 『赤い糸 輪廻のひみつ』が日本でこれだけ大ヒットしたことを聞いてどう思いましたか?
ギデンズ・コー監督(以下、監督) まずこの場を借りて台湾映画社と台湾映画同好会には心から感謝申し上げます。宝物のように大事に宣伝していただきました。このプロセスに本当に心から感謝しております。
クー・チェンドン(以下、クー) 日本のみなさんにとても感謝しています。映画が完成した時はコロナ禍で、海外での宣伝に僕は同行できなかったんです。この数年を経て、また日本でロングヒットしてるのは本当に奇跡だと思います。
── 何度観てもみんなめちゃめちゃ泣いているんですよ。
監督 僕たちも撮影しながら泣きました。
── 監督はどんな思いでこの映画を作ったんですか?
監督 もともと、『赤い糸 輪廻のひみつ』を自分で撮るつもりはなかったんです。ラブストーリーを撮ることにどこか気まずさがあったんです。
ただ、そのタイミングに愛犬が他界してしまって、「また一目会いたい」という想いがインスピレーションになり、ラブストーリーの監督として、『赤い糸 輪廻のひみつ』を自分で作ろうと思いました。
── 私、エンドロールで号泣したんですよ。私も猫を飼っていたりするので、自分の愛するペットに会いたくなっちゃう、さすがのエンドロールでした。
監督 ペットとして人間の写真を提出したスタッフがいたんですけど(※ジョークです)、それはさすがに不適切だと思いカットしました(※ジョークです)。
── クー・チェンドンさんは今回の映画で名シーンがたくさんありますけど、個人的にお気に入りのシーンはどこですか?
クー いろいろありますが、印象深いのは犬のアル―と再会するシーンです。僕も犬を飼っているので、そのシーンに限っては気持ちをすぐに整えてきちんと役に反映できたんです。普段は撮る前に少し時間がかかるんですけれども、自分も犬を飼っているからこそ、そのシチュエーションがすごく理解できたんです。
── あそこはみんな号泣しているんですよ。クー・チェンドンさんはアル―とのエピソードとか思い出に残っていることはありますか?
クー アル―役の犬は、これまで触れて合ってきた中で5本の指に入る賢い犬でした。トレーナーさんの「どこを見て」「どこまで歩いて」という指示通りにちゃんと動けるんです。
指示を的確にちゃんとスピーディにやり遂げられるというのと、あと警察犬として訓練されているんですけれど人懐っこさもある、両方を兼ね備えた稀に見るスマートな犬でとても感動しました。
── 映画を撮るときによく、1匹のワンちゃんに対して2、3匹が演じ分けしていますが、今回は1匹だけだったんですか?
監督 犬は1匹しかいないんですけど、実はクー・チェンドンさんはそっくりな代役を含めて3人いるんです。泣くシーンが多いじゃないですか。犬の代役はいないんですけど、クー・チェンドンには替えがいて、3人のクー・チェンドンのうち、誰が先に泣くことができるのかっていうことで選んで撮っているんです。
いつも本物のクー・チェンドンが先に泣き始めるんです。彼は繊細だからね。ほかのふたりは心臓が強くて泣かない中、本物のクー・チェンドンがすぐ泣いたので、そのまま撮影しました。
── 仲がよいからこそ言えることですね。
監督 そうですよ(笑)。
── 今回の映画にはたくさんの日本の漫画のようなものが入っていますよね。その中で特にお気に入りの漫画のキャラクターは何だったんですか?
監督 (漫画ではないですが)『リング』と『呪怨』のキャラクターを映画に登場させました。男の子がとにかく可愛くて、お腹が柔らかいのでどうしても触ってしまうんです。
── 俊雄くんね!
監督 そう、俊雄くんです。
── 『ジョジョの奇妙な冒険』や『花より男子』とかもやってましたけど。
クー 僕たちがポージングをとる時に、「『ジョジョの奇妙な冒険』のポーズを」というオーダーもありました。
監督 クー・チェンドンは文字が読めないんだけど(※ジョークです)、子どもの頃から漫画は読んでいたので、絵コンテなら理解できる。彼が俳優としてこの映画の演技ができたのは日本の漫画のキャラクターのおかげだと思います。
動画ではほかにも、最近観たおススメ映画や最近観た夢などについてもお話していただきました。仲がよいからこそのふたりの掛け合い、ぜひご覧ください。
データ
YouTubeチャンネル「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」
https://www.youtube.com/channel/UCVYlon8lP0rOJoFamEjsklA