【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.69 『第1回しずおか映画祭』プロデューサー・磯村勇斗が“地元愛”と“映画愛”を語る!
第69回
(左から)磯村勇斗、伊藤さとり
映画パーソナリティ・伊藤さとりのYouTube番組「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」。
新作映画の紹介や、完成イベントの模様を交えながら、仲良しの映画人とゆる~い雰囲気の中でトークを繰り広げます。他ではなかなか聞き出せない、俳優・監督たちの本音とは?
今回は、5月23日(土)と24日(日)に開催される『第1回しずおか映画祭』から本映画祭プロデューサーの磯村勇斗さんが登場!
映画人たちの貴重な素顔をご堪能ください。
磯村勇斗が企画・プロデュースを務める映画祭が本格始動!
俳優の磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」が、静岡県静岡市で5月23日(土)と24日(日)に開催される。
会期中は原田眞人監督追悼特別上映や“子ども映画づくりプロジェクト”「しずおかキネマ組」の完成作品の上映のほか、磯村勇斗をはじめ役所広司、戸田恵梨香、有村架純といった豪華俳優陣が登壇する上映イベントも!
また、上映会場のマリナート前では20店以上の地元のお店や企業様参加によるみなとマルシェも開催。磯村の“地元愛”と“映画愛”が詰まった2日間になりそうだ。
「子供たちの未来に向けたプロジェクトは今後もずっと継続してやっていきたい」
── これは第1回って言っていいんですよね?
磯村勇斗(以下、磯村) はい。第1回で大丈夫です。
── 前回はゼロ号?
磯村 プレ開催です。 前回もお世話になりました。
── ありがとうございました。磯村さんは、私を映画祭に呼んでくださって、アシスタントMCを務めさせていただいたのが2024年。
磯村 はい。2024年ですね。
── あのときは場所が沼津でしたか?
磯村 沼津でした。はい。僕の出身地。
── そうですよね。そして、今回満を持しての『第1回 しずおか映画祭』。しかも2日間!
磯村 そうなんです。1日増えて。
── すごい。5月23日(土)と5月24日(日)。
磯村 そうです。
── 前回を踏まえて今回ここはもっとしっかり形にしてこうとか、ここはもうちょっと膨らませればよかったなと思ったことって色々あったんですか?
磯村 もちろん前回の経験を経て、やはり本当に地元の皆さんから「やってくれてありがとう!」ってお言葉をたくさんいただいたんですよ。それはすごく嬉しくて、だから続けていかなきゃなってことで第1回を開催しようということになったんですけど、結構前回は詰め込みすぎてた可能性があるなと。
1日通しのチケットで皆さん観れますよっていう状況の中で、4作品と結構量が多かったので観るのが大変だったかなと。疲れちゃう人も多かったかなっていうのも反省点としてあったので、今回は2日間に分けて1日目には2本だけしか上映しなくて、間の休憩も前回は1時間で外のマルシェとかも用意してたんですけど、食べれなかったり、もう売り切れでお腹空いちゃってる方も多かったので、今回90分ちゃんと取るべきだと思いました。しっかりマルシェの方も楽しんでいただいてから映画の時間に集中していただこうっていうことでその辺をちょっと修正ぐらいですかね。
── 素晴らしい。 確かに思い出すと、私はどちらかというと磯村さんが忙しかったんじゃないかなと思ってたぐらいです。後ろで打ち合わせしてステージに立って、っていうのをずっとやりながら本当にすごいんですよ。
磯村 僕はそれが仕事なので、今回は役割としては全然楽しかったです。いかにスムーズに進行できるかっていうのが結構自分の課題だったので、今回もそこはしっかりやらなきゃなっていうプレッシャーはあるんですけどね。
── 会場も2ヵ所? 3ヵ所?
磯村 今回は映画館を含むと 4ヵ所になりますね。
── おお!
磯村 はい。結構広く、1日目は静岡市の清水文化会館マリナートで行いまして、2日目には静岡市内の映画館・静岡東宝会館さんとシネシティザートさんと静岡シネ・ギャラリーさん、この3館で開催します。
── なんか“愛”ですね。
磯村 もう“愛”です。
── 本当にそう思う(笑)。いろんな会場で映画を楽しんでもらう、知ってもらうっていう。
磯村 街を移動しながら映画も楽しめるし、映画館も人が集まってくださるので、そういう映画との出会いのきっかけをたくさん作れたらなと思って、そういう企画にしました。
── 忙しいのに本当にすごいですよ。尊敬しかございません。
磯村 とんでもございません。
── だけど、原田眞人監督がお亡くなりになってしまって、私が最後に会ったのがしずおか映画祭だったんだって。
磯村 そうでしたか。僕もそうですよ。あれが最後だったので忘れないですもんね。やっぱりあそこで一緒に登壇させていただけたことは僕としてもすごく嬉しかったことだったし、何よりもこういう映画祭に関して原田監督自身も「続けることが大事だよ」って応援してくださってたので。
だからそれは今でも僕たちの背中を押してくれている言葉だし、やっぱり何としてでも、自分はしずおか映画祭を地元のために開催し続けなければいけないなっていう風に思ってるので。ご一緒したかったですけどね。
── そう言ってたんだよね。 覚えてますよ。
磯村 あの時、自衛隊の話があるからみたいなお話をしてくださってましたけど叶わずで。
── 覚えてるな。私は長いお付き合いだから、「あ!原田監督」とか言いながら鰻の弁当を食べながら普通にベラベラ喋ってて(笑)。「あれ何? 磯村君とはまだ初めてなんですか?」なんて言いながら喋ってたのを覚えてて、すごい緊張しててスター・ウォーズ話してましたもんね。
磯村 そうです! もちろん原田監督のことは存じあげてましたけど、会うのが初めてだったんです。やっぱりお会いすると迫力があるんですよね。でも、お話すると優しくてちょっと父親のような包容力というか、そんな面もあって。本当に残念ですけれども。
── でも楽しかったな、あの時。原田監督と作った映画の話とかいろんな映画の話はちょいちょいしてたんですけど、まさかのスター・ウォーズの話をしてくれたおかげでなんだか違う深みになっていって。すごくニコニコしてました。
磯村 あの笑顔を見れるだけでも良かったですよ。
── だから今回、原田眞人監督の特集上映を?
磯村 はい。そうですね。追悼上映という形で『駆込み女と駆け出し男』という作品を1日目の2部に上映をしまして、そこで出演していた戸田恵梨香さんにゲストで来ていただくというような内容になってます。
── すごいですね!
磯村 これは楽しい。僕、戸田さんにお会いしたことがなくて。 なのに今回しずおか映画祭で初めてご挨拶させていただくという。ちょっと僕も今、緊張してるんですよ。
── 本当ですか?
磯村 はい。どういう風にお話したらいいんだろうかなとか色々考えたりもしてるんですけどね。
── 私も久しぶりに会いますよ。
磯村 そうですか。
── 最近、なぜか『デスノート』見直してたりしてて、私の脳みそがミサミサになっている(笑)。
磯村 そうですよね(笑)。
── その間たくさん会ってるのにもかかわらずそう思ってるんです。でも、すっごい久しぶりで嬉しいです。
磯村 良かったです。特に原田さんとの現場での様子とか、そういったお話も中心にしながらも、戸田さんの女優さんとしてのどういった思いでやられてるのかとか、ちょっと役者として気になる部分も少しお話聞きたいなとは思ってるんですけどね。
── だから役所広司さんを呼んでるのはその原田さんからの流れなんですか?
磯村 プレ開催の時にビデオメッセージを頂いたじゃないですか。 今回も原田監督の追悼上映があるという上で役所さんも是非参加したいと即答でOKをしてくださって。「本当ですか?」みたいな。っていう流れもあったので原田さんのお話も聞きつつも、『PERFECT DAYS』のお話もお聞きしたいなと思ってます。盛りだくさんですね。
── 役者広司さんとはまだがっつり映画とかドラマではご一緒してないですか?
磯村 『八犬伝』という映画で……。
── あ、そうだ。
磯村 そうなんです。親子の役。
── そうだ! 私あれを観て「なんてもったいない」って言っちゃったけど。もっといっぱいあって欲しいって思うぐらいの……エピソードが多すぎてね。
磯村 そうなんですよ。 描きれないってところあったんですけど、そこが初めての共演ということもあり、是非参加していただきたくお話をさせていただきましたね。
── 本当にすごい人たちが集まりますよね。あとは有村架純さん。
磯村 はい。それに伴い岸監督の『前科者』の上映、そして『ちひろさん』で今泉監督も一緒に登壇します。
佐津川愛美さんと池田千尋監督、こちらもキネマ組っていう子供向けのワークショップを前回に続き今回もやります。静岡って横に長くて、東部・中部・西部とあり、同じ脚本で主演に『ミッシング』で活躍された森優作さんを置いて、各部署にカメラマンとか役者とか子供たちを分けたんですね。それで同じ台本で作ってその3 つの作品を映画館で上映するというのも企画しているのでこれは是非観てもらいたいですね。
── 子供たちの映画に関わっている時の反応とかっていうのを見ててどうでした?
磯村 みんな生き生きとしてたかな。 初めての現場体験っていうのもあって。もちろん、お子さんなんで飽きちゃう子もいれば、ずっと集中してなんなら自分で指示を出していく子もいたりして、本当にお子さんそれぞれみんな全く違くて。
それを見てて、僕らも気づかされる部分もあったし、助監督でついた子供とかも「ここってこの繋がりで大丈夫ですか?」とか自分で言ったり。「そんなとこ見てるの⁉」みたいな。
── まさかの繋りを⁉
磯村 「そこまで分かるんだ!」みたいな。そうやってほんの1日だけど子供たちの成長が見えるので、スポンジ柔らかいなと思いました。吸収力が。でも、それをきっかけに「映画業界で働きたい」でもいいし、別の自分がやっていく上での目標とか夢が見つかればいいなと思ってこのプロジェクトを立ち上げたので、すごくいい作品に仕上がってると思います。
── 磯村さんが初めて、映像体験したっていうのはいつになるんですか? ライダー?
磯村 出演してってことですよね?
── はい。
磯村 一応ライダーがメインではあるんですけど、その前にちょこちょこドラマとかで小さい役はやってましたけど、メインだとライダーが1発目ですね。
── ちょこちょこ出てた最初の時ってどうだったんですか?
磯村 僕は小劇場で役者をやってたんですけど、映像をやった時に「カメラってこんなにあるの⁉」「どうやってカメラの前で芝居するんだろう?」って結構混乱しましたね。
今までは舞台の中でお客さんに向けて芝居をしてればよかったですけど、カメラが色々移動していく中でどうやって芝居するんだろうっていうよくわからない感覚が最初ありましたね。表現も。やっぱり舞台出身だったので表現が大きくなっちゃったりしていて、監督から「もっと小さくていいよ」とかよく言われていた記憶はあります。
── それでもすごく映像の仕事も大好きになっていったわけじゃないですか。何でなんですかね?
磯村 やっていくうちに撮られいく自分がやっぱり楽しいっていうのもあったし、もともと脚本の理解を深めて自分の役を作っていくっていう作業がずっと好きだったので、それは多分ずっと変わらず自分の中にベースがあって。でも、映像は映像で自分をよりフォーカスして撮ってくれる瞬間があったりするのが多分好きだなんだと思います。
あとはチームでみんなで撮っているあの空気感が最初からすごい好きだったんですよね。舞台はどうしても本番が始まると役者だけでもうあとはどうしようもできないですけど、映像の現場だといろんな部署の方がいらっしゃって意見を出し合いながらそのシーンのゴールまで作っていくのでその作業が多分好きなんだと思いますね。
── それを子供たちが体験したらやっぱり役者やりたいとかカメラマンになりたいとかいっぱい出てきそうですね。
磯村 出てくると思います。「僕、役者やりたい」って言ってた子もいたし、「カメラマンや監督をやりたい」っていう子ももうすでにいらっしゃったので。静岡から10年後とかに、「実は私、キネマ組やってました」なんつって再会したら嬉しいじゃないですか。
── うん。泣けちゃう。
磯村 泣けちゃいますよね。そういう子供たちの未来に向けたプロジェクトは今後もずっと継続してやっていきたいなと思ってます。
動画では、このほかに映画祭を企画する原動力や、プロデューサー業の上で大事な“コミュニケーション力”について、40歳までに挑戦したいことなどたくさん語って頂きました。続きはぜひ動画でご覧ください。
■開催日時:
2026年5月23日(土)場所:静岡市清水文化会館(マリナート)
2026年5月24日(日)場所:静岡市内の映画館
データ
YouTubeチャンネル「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」
https://www.youtube.com/channel/UCVYlon8lP0rOJoFamEjsklA