『映画刀剣乱舞』主要キャスト全員インタビュー
鈴木拡樹 インタビュー「あらゆることを体験して感じたい」
第1回

舞台でも三日月宗近を演じて、刀剣男士たちの柱となってきた鈴木拡樹さん。多ジャンルで活躍する彼が、本作に、そして今後に見出すものとは ──。
三日月のキャラクターと芝居は“切り替え”が勝負
『映画刀剣乱舞』で、舞台版に続いて三日月宗近を演じた鈴木拡樹。平安時代の名刀が姿を変えたこの壮麗なキャラクターは、鈴木の存在を多くのファンに印象づけたが、それだけに彼がこの役を〝生きる〞ときには並々ならぬ繊細なこだわりがあるという。
「『刀剣乱舞』には多くの刀剣が登場しますが、三日月宗近はその中でも特に〝天下五剣〞(室町時代の頃から名刀と呼ばれる五振)の偉大なるひと振り。舞台の初演(2016年『虚伝 燃ゆる本能寺』)のときから偉大さを表現するのが難しかったです。貫禄を出さないといけないので、動きを最小限にして余裕があるように見せたり、言葉に含みを持たせることで達観している感じを出しました。