BBCProms日本公演
Prom6は伝統と熱狂の「ラスト・ナイト」!
全7回
第7回

日本初開催となる英国最大級のクラシック音楽祭「BBC Proms」の大団円を飾るのはもちろん「ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス」だ(11月4日:Bunkamuraオ−チャードホール)。本国英国・ロンドンでの「ラスト・ナイト」の熱狂ぶりは、ここ数年NHKによって放送される映像でご存じの方も多いのではないだろうか。 ロイヤル・アルバート・ホールを埋め尽くした7,000人の聴衆の姿は、クラシックというよりも、ロックやポップスのノリに近い盛り上がりだ。出演者の顔ぶれが凄いこともあるけれど、何しろこの熱狂の渦に参加するべく人が集まるように思えてくる。そこで最後に演奏されるのが、英国の国民的作曲家エルガー(1857−1934)の行進曲「威風堂々」だ。この曲が“第2の国歌”と言われるようになったきっかけは、コンサートに臨席した時の英国王エドワード7世の提案によって中間部に歌詞が付けられ、「希望と栄光の国」という名で歌われるようになってから。以来、「BBC Proms」ラスト・ナイトでは、会場内全員での大合唱がお馴染みだ。