BOYSぴあ Selection 第28回 西銘駿
西銘駿 Part1「誰かに勝ちたいって気持ちを持つことは大事なことだと思う」
全2回
PART1

全女子が羨むほどに白い肌。生まれたての赤ん坊みたいに無邪気な笑顔。21歳の西銘駿くんは、そこにいるだけで周りを明るい気持ちにさせるパワーを持った男の子です。PART1では、そんな西銘くんの笑い声まで聞こえてきそうなおしゃべりをたっぷりお届け♪
── 西銘くんのインタビューを読んでいると、明るくてポジティブな子なんだなというのが伝わっています。その性格は何から生まれたのでしょう?
お父さんの教育が大きいですね。僕のお父さんは、熱が38℃あっても学校に行けというタイプ。学校に行ったら治るよって言うんですけど、その理論が意味わからないですよね(笑)。ひとつのことを始めたら最後まで貫けというのが、お父さんの教育方針。部活も、小学校のときに野球を始めて、卒業までずっと野球一筋。そこであきらめない精神が身についたというか、辛いことも飲み込めるようになった。だから、ポジティブなんだと思います。
── お父さんは、わりと厳しめの人なんですか?
そうですね。僕、お兄ちゃんと弟の男3兄弟なんですけど、いちばんよく怒られていたのが僕でした。お兄ちゃんは裏でイタズラとか悪いことをしながら、それを僕になすりつける計算高いタイプ(笑)。で、弟は、お父さんに怒られている僕を見て育った分、なんでもちゃんとやるしっかり者に育って、結果、ますます僕が怒られるっていう(笑)。性格的にもよくはしゃぐし、物忘れもするし、昔からポンコツだったんで、余計に怒られやすかったんだと思います。
── 口ぶりから家族とっても仲良しなんだなというのが伝わってきます。
すごい仲良いです。うちは、ちょっと厳しいお父さんと、それを優しく見守るお母さんと、男3兄弟っていう感じで、みんな仲良しです。だから、お父さんとかお母さんと一緒にいるところを友達に見られて恥ずかしがる気持ちがわからないんですよ。ちょっと言い合いをすることぐらいはありましたけど、反抗期とかも特になかったし。今でも半年に1回は帰省して、家族と一緒に過ごします。
── 家族も好きだし、地元の沖縄も好きなんですね。
好きですね。東京ももちろんいいですけど、やっぱり沖縄は流れる時間の速さが違うんです。昔は時間の流れが違うとか冗談でしょうと思っていたんですけど、本当にそういうことってあるんだなって。沖縄に着くと、自然と落ち着くんですよ。自分で疲れていないって言い聞かせていただけで、やっぱり疲れていたんだなって、沖縄に帰ると気づきます。
── 沖縄で好きな場所は?
古宇利島ですね。大きな橋があって、その先に島があるんですけど、オーシャンビューが最高なんです。景色も綺麗だし、泳げるし、すごい癒されます。それこそ昔からよく家族で遊びに行っていました。
── ちなみに沖縄言葉で告白するとどうなるんでしょう?
えー、何だろう。僕はそんなに方言が強い地域じゃなかったんですけど、「やー、大好きやっさー」とか「でーじ、大好きだわー」とかかな(照)。
── わー! やっぱり「でーじ」って言うんですね。
ガチガチの方言で言うと、ですけどね(照)。でも実際の告白はもっと普通だと思います。
── 聞いたところによると、なんでも小さい頃から目立つのが好きだったとか。
はい! 学芸会とかがあると、自分から手を挙げて主人公に立候補していました。小学校のときも中学校のときも生徒会とかやっていましたし。「清き一票を」っていうタスキをさげて、選挙活動もやっていました(笑)。
── ちゃんと当選するのがすごいです。
頭のいいタイプではなかったので、先生たちは「西銘はあかん!」って言ってましたね(笑)。でも、野球部の友達とかが悪ふざけのノリかわからないですけど、「西銘に入れろ」「西銘に入れろ」っていう感じで。その組織票のおかげで無事に当選できました(笑)。
── 野球のポジションは?
ずっとセカンドです。
── 失礼ながら、ちょっと特徴がコメントしにくいポジションです(笑)。
そうなんですよ! やっぱり内野手と言えばショートがいちばんカッコいいじゃないですか。それかサードとか。僕も内野をやりたくて、ショートかサードに行きたかったんですけど、中学に上がるタイミングでうまい子がどっと集まってきて。ここでショートを争うより、最初からセカンドをやってた方が手堅いんじゃないかと思って、セカンドを希望しました(笑)。
── 野球はわりとガチでやっていたんですか?
そうですね。小学校まで野球で、中学ではソフトボール部に入って全国大会にも出ました。
── すごい!
(照れ臭そうに)いやいや、野球に比べるとソフトボールは出場する学校の数も限られているので…。でも、初めて全国に出たときは周りのレベルがすごすぎてビックリしました!
── 野球とソフトボールから学んだことは何ですか?
やっぱり団体競技だから、相手の気持ちとか仲間の顔色とかを見る力は自然と身につきましたね。今このお仕事をしていても、たとえば主演をやらせてもらうときに、「あの人、今、何か考えているな」とか、「ちょっとテンションが下がっているな」とか、現場の空気を自然と察するようになって。その上で、今なら話しかけても大丈夫っていうのが何となくわかるようになったのは役立っています。
あとは、ガッツですね。やっぱり団体競技をしていると、レギュラー争いはつきもの。普段は仲間同士、仲良くしつつ、でも切磋琢磨する気持ちも忘れないというか。他の人に負けたくないという精神はこの仕事でも活きている気がします。
── 仲間と切磋琢磨した思い出、ぜひ聞かせてください。
一度、レギュラーをとられたことがあったんですよ。そのとき、同じセカンドの候補が3人いて。でもみんな友達だから、最初は自分だけ前に前に出るのに抵抗があった。監督にもっと自分を見てくださいってアピールしたり、努力をしているところを見られるのが恥ずかしくて。友達なんだし、誰がレギュラーになってもいいよねって変に気を遣っていたところがあったんです。
で、一度、レギュラーを他の人にとられて。そのときも本当は悔しかったのに、全然悔しくないよってふうに振る舞っていました。でも、それって結局ただの強がりなんですよね。ガチでやっていると周りに思われるのが恥ずかしかっただけ。沖縄人ってそういうシャイなところがあるんです(笑)。
── そんなところで県民性が(笑)。
あはは(笑)。特に小学校の高学年から中学校の頃って、周りから浮くのが恥ずかしい時期ってあるじゃないですか。僕はまさにそれで。でも、その中でもちゃんと努力している人はいたし、結果も出していた。そういう人を見ていたら、自分の意識の低さがどんどん恥ずかしくなってきて。このままじゃ後悔するなと思って、もう一度レギュラーの座を取り返すために一生懸命練習しました。
── じゃあ、最終的にまたレギュラーに?
はい! 誰かに勝ちたいって気持ちを持つことは大事なんだって、そのとき改めて学びましたね。
── 最近ハマっていることって何ですか?
アニメとか映画とかYouTubeとか…。というか、これ、最近じゃなくて、ずっとなんですよね(笑)。僕、家から出ないので、インドアでできることばっかりで。だから、普段から僕のインタビューを読んでいる人は全然変わりばえがしなくてつまらないだろうなって思います(笑)。
── そういう自分を変えたいとは思わない?
なかなか思わないんですよね。むしろ外に出ると疲れちゃう。仕事終わりにどこかに行くのはいいんですけど、わざわざ休日に外に出て何かをしようという気が起きない。お休みの日は、1日充電していたい人なんです(笑)。
── 明るい人なので、てっきりオフの日はフットサルとかやるのかと思ってました!
まったくないです(笑)。先輩とかに誘われたら行きますけど。基本的には友達と遊ぶときも家でゲームしたりくつろいだりする方が好きです。新宿とか渋谷に行くのが怖いんですよ。人も多いし、誰が見ているかわからないし…。だから、新宿とか渋谷で探しても、西銘駿は見つかりません(笑)。
── じゃあ、最近プライベートで遠出した記憶というと…?
なんだろう…。(じっくり考えて)あ、半年前にディズニーランドに行きました。
── 千葉県!
本当だ、近い(笑)。そう考えると全然ないかもしれないです。ドライブとかも行かないし。
── じゃあ朝から計画を立ててどこかに遊びに行くなんてことは?
もう無理ですね。メンタルがおじさんなんです。昔はお母さんが「どこか遊びに行こう」って誘ってるのに「家でゆっくりしている方がいい」って言ってるお父さんを見て、「何で?」って思っていたんですけど、完全に自分がそうなってる(笑)。
── もうそんなエネルギーがない、と。
ないです(笑)。遊びに行くとしても、夕方から移動してボウリングとか。それも滅多にしないですね。新しい趣味を見つけたいなと思う気持ちはあるんですけど、いざやろうとしてもやらないんだろうなというのが自分でもわかっているから。
西銘駿のプライベートは基本的に自宅待機。
── ちなみに、もし好きな女の子ができたら、そのときは頑張ってくれますか?
もちろんです! 好きな女の子とかできたらデート行きたいですもん!
── どこに行きましょう?
横浜とか?
── 近い!
あ(笑)。じゃあ、御殿場! 前に撮影で行ったことがあるんですけど、すごく良かったんですよ。アウトレットもあるし、温泉もあるし。1日楽しめるんで、一緒に行きたいです。
── いいですね、御殿場までドライブとか。
あ、でも、僕、免許持ってないんです…。
── あ…。じゃあ、どうやって行きましょう。
駅で! 御殿場駅集合でお願いします(笑)。
── 現地集合!(笑)
まあでもデートもやっぱり家がいいんですよね。家の中で一緒に過ごせるのがいちばん楽しいなって。
── おうちデートなら何がしたいですか?
映画観たり漫画読んだりゲームしたり。やることは何でもいいんです。とにかく家の中ってこんなに楽しいんだぜっていうことを全力でアピールします。ここが俺のアウトドアだぜ! ここが俺の遊園地だぜ! っていう気持ちで楽しませるので、ぜひおうちデートでお願いします(笑)。
PART2では主演ドラマ『Re:フォロワー』について熱い思いを語ります!11月25日(月)公開予定です!
撮影/高橋那月、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/和田しづか、 スタイリング/三宅剛、衣装協力/tk.TAKEO KIKUCHI(03-6851-4604)、CULLNI(03-6662-5525)