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年末年始特別企画 第39回

水先案内人 黒田隆憲が選んだ2019年のベストムービー

 

『ビール・ストリートの恋人たち』(2月22日公開)

         
 
 

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(8月30日公開)

         
 
 

『ジョーカー』(10月4日公開)

         
 

『ジョーカー』は架空の都市だが、3作品とも「ある時代のアメリカ」を舞台に、現代社会の「闇」に焦点を当てていて(『ジョーカー』は“貧困”、『ワンハリ』は“暴力”、『ビール・ストリート』は“差別”)、その描き方が三者三様で面白かった。おそらく今年のランキングは『ジョーカー』がぶっちぎりなのだろうけど、『ワンハリ』はファンタジー(シャロン・テートの弔い)という形を、『ビール・ストリート』はラブストーリーという形を取りながら、静かではあるが実は『ジョーカー』よりも強い「怒り」がフィルムに込められている。この「怒りの表現」は、おそらくハリウッドではしばらく続く気がしている。

『ビール・ストリートの恋人たち』(C)2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.
『ジョーカー』(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C)DC Comics