北野武

最初は、漫才コンビ“ツービート”の一人として知られたが、俳優としても「戦場のメリークリスマス」(1983)などで異彩を放つ。深作欣二監督がスケジュールの都合で「その男、凶暴につき」を降りたために、自ら監督を担当。このデビュー作が高く評価され、以後、1作ごとに話題を集め、人間の内面に潜む暴力性を生々しく描いた作品を発表している。国内だけでなく、イギリス、フランス、ドイツでも注目されている。また、自らの監督・主演作「HANA-BI」がヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞した。