篠田正浩

1953年、松竹大船撮影所に入社。第2作目の「乾いた湖」(1960)で注目され、大島渚、吉田喜重とともに“松竹ヌーヴェル・ヴァーグ”の一人と評される。その後、松竹を離れ、日本的な様式感覚と独自の美意識を持った力作を発表。「鑓の権三」(1986)は、ベルリン映画祭銀熊賞を受賞。2003年の「スパイ・ゾルゲ」を最後に映画監督業からの引退を表明している。夫人は女優の岩下志麻。