フィリップ・ガレル
俳優モーリス・ガレルを父に持ち、幼少の頃から映画に親しむ。デビュー当初からゴダールの再来と謳われ、ヌーヴェル・ヴァーグの恐るべき子供として出発。静謐な映像空間の中に、張りつめた緊張感を漂わせる作風が特徴。「ギターはもう聞こえない」(1991)と「恋人たちの失われた革命」(2005)で、ヴェネチア映画祭銀獅子賞を受賞。商業ベースとは離れたところで活動を続ける孤高の映画作家である。またヴェルヴェット・アンダーグラウンドのニコ10年間生活を共にし、彼女を主演に7本の映画を製作した。