デルフィーヌ・セイリグ

TVや舞台で活躍しているところをアラン・レネ監督に見いだされ映画界へ。デビュー作である「去年マリエンバートで」(1961)がヴェネチア映画祭金獅子賞を獲得。また同監督作「ミュリエル」(1963)で同映画祭主演女優賞を手にし、実力は証明された。その後もルイス・ブニュエルやマルグリット・デュラス作品に多数出演し、演技派としての実力を披露。陰りのある美を表現できる女優で、とりわけ「インディア・ソング」(1974)での名演は忘れがたい。