榎本健一

17歳の時に浅草オペラの劇団に入団。一時期、映画界に身を置き、端役として多くの作品に出演したのち、1929年にカジノフォーリーの旗揚げに参加する。動きを主体としたナンセンスな笑いに歌と踊りを盛り込んだ舞台が人気を呼び、“エノケン”の愛称で親しまれる。1934年に「エノケンの青春酔虎伝」で初主演、以後、多くの映画をヒットさせる。ドタバタ喜劇ひと筋の人生だったが、晩年は病魔との闘いに明け暮れた。