アレクサンドル・ソクーロフ

モスクワの国立映画学校卒業後、レニングラード記録映画スタジオなどで映画製作を開始。しかし権力による検閲を受け、ことごとく上映禁止に。1987年ペレストロイカによる自由化で、一躍世界的に注目を集める。代表作は「日陽はしづかに発酵し…」(1988)「静かなる一頁」(1993)など。「マザー、サン」(1997)で見せた恐るべき静寂と映像の強度は映像表現の極北を提示している。まさに鬼才と呼ぶにふさわしい監督である。