玉堂と日美展
19/9/7(土)~19/10/1(火)
玉堂美術館
《鵜飼》は玉堂の最晩年の作。
アメリカの雑誌ホリデーの主催による世界美術展に日本代表として出品され、大変評判のよかった作品だ。
幼時、岐阜長良川のほとりに育ち、思い出深い風景だが、生涯にわたって500点余の鵜飼の絵を描いた。
その中でも最高の傑作といえるだろう。
この絵がアメリカ全土をまわって日本へ戻った時、玉堂はすでにこの世になかったが、他の鵜飼のどの絵にもなかった鵜をあやつる鵜匠の顔に、笑みがうかんでいることが幸いだった玉堂の一生をあらわしているようだ。