特集展 「受贈記念 辻井コレクション 灯火具―ゆらめくあかり」
19/10/26(土)~19/12/8(日)
大阪市立東洋陶磁美術館
灯火具とは、あかりを灯すための道具。電灯が使われるようになるまで、油や蝋燭(ろうそく)を燃焼させる灯火具が長らく人々の生活を支えてきた。江戸時代以降、菜種油などの植物油が一般に普及すると、油を用いる灯火具の器形は多様化した。仏教とともに伝わり、儀礼の場で用いられた蝋燭の生産量も増加し、陶器や磁器によって装飾性豊かな燭台がつくられるようになった。
本展では、平成30年度の「辻井コレクション 灯火具」受贈を記念し、その中から江戸時代後期を中心とする陶磁器製の灯火具約25点を紹介する。手のひらにのる小さな秉燭(ひょうそく)や贅を尽くした燭台など、その多様な展開を楽しんでほしい。