Roots of Kawaii　内藤ルネ展～夢見ること、それが私の人生～

キラキラ光る丸く大きな瞳のファッショナブルな少女たち。1950年代半ば以降、日本国中の女性たちを虜にした印象的な少女像は、岡崎出身のマルチクリエイター・内藤ルネ（1932-2007）によって生み出された。ルネの描く少女像は、戦後民主主義の男女平等の価値観を体現し、受け身ではなく能動的に生きていく活気にあふれた明るい表情だった。それは当時の少女たちに、自由や平等という価値観や、積極的な生き方をヴィヴィッドなビジュアルで提示することになった。
創作の原動力は「夢」。ルネは生涯を通じて「夢」をエネルギーに現実のカタチにしてきたのだ。
現代にも脈々と続く「カワイイ」文化の生みの親であり、“Roots of Kawaii”と称されるルネ。本展は、生誕地・岡崎市で初の大規模な回顧展となる。岡崎でのエピソードを掬いながら、貴重な原画・作品と共に人間ルネに迫る。