企画展「わたしたちの歴史を編む」
19/11/16(土)~19/12/22(日)
堺市博物館
令和元(2019)年は、昭和4(1929)年に『堺市史』が刊行され始めてから90周年にあたる。全8巻からなるこの書物は、堺市域の自治体史として、堺市の歴史を知るうえでもっとも基本的な文献として高い評価を受けている。
本展では、『堺市史』編纂事業に焦点を当て、当時の堺市が市史を編纂するに至った経緯やその調査・編纂体制などを中心に紹介する。そして『堺市史』編纂から昭和55(1980)年開館の堺市博物館へと至る、その後の堺の歴史研究の歩みを振り返る。
『堺市史』の編纂に関連して、大正13(1924)年11月7日~10日に開口神社を会場とした「市史資料展覧会」が行われた。この展覧会は市民に対し、市史編纂事業への周知と協力を得ることなどを目的に、当時の堺市域にあった文物を中心に歴史資料や美術品を一堂に紹介するものだった。本展覧会では残された出品目録などをもとに、この大正13年の「市史資料展覧会」の様子の一部を再現する。