万葉の世界 展 ~「額田女王」挿絵原画を楽しむ ~
19/12/7(土)~20/2/2(日)
松伯美術館
松篁「額田女王」挿絵原画 昭和43~44年
万葉集に詠まれた、飛鳥・奈良時代のおおらかな人間性や自然観。
松篁は学生の頃から、毎朝万葉を数首読む事を日課としてその世界観に親しんでいた。昭和23年、「創造美術」結成をスクープとして新聞記事に書いたのが、当時毎日新聞大阪本社で美術記者をつとめていた井上靖だった。それが縁で、20年後、小説家となった井上靖が、昭和43年から約1年間「サンデー毎日」に執筆連載した「額田女王」の挿絵を松篁が描いた。
若い頃より万葉の世界に親しみ、その時代に生きる人物への深い共感から表現された繊細な水墨による124枚の挿絵。花鳥画とは違う、画家の豊かで新鮮な感性に魅了される。
現代も多くの人々から愛され続けられている歴史浪漫あふれる万葉の世界を物語を通して楽しんでほしい。