【3月29日で閉幕】六世 中村歌右衛門 展 ようこそ歌舞伎の国へ
20/1/18(土)~20/3/29(日)
世田谷文学館
歌舞伎はわが国が世界に誇る総合芸術にしてエンターテインメント。400年間にわたって芸を継承し様式美を追究する一方で、戦略的に他ジャンルとのコラボレーションや最先端のテクノロジーも取り入れながら時代に合わせた進化を続け、活況を呈している。
世田谷・岡本を終の棲家にした六世中村歌右衛門(1917~2001)は、五世の次男として生まれ、女方ひと筋に歩んだ。戦後、苦境に陥った歌舞伎を建て直し、海外公演や新たな演目にも挑戦し、その艶麗で品格ある芸風は日本のみならず世界も魅了した。昭和から平成にかけて歌舞伎界を名実ともに牽引し、現在の隆盛へと導いた一人だ。
本展では「京鹿子娘道成寺」「隅田川」「伽羅先代萩」「助六由縁江戸桜」「壇浦兜軍記」など、当たり役と言われた名作とともにその役作りを紹介、海外公演の足跡などもあわせて展観し、不世出の女方の人と芸に迫る。