特別公開 国宝 初音の調度
20/1/4(土)~20/2/2(日)
徳川美術館

寛永14年(1637)年閏3月5日、3代将軍徳川家光(いえみつ)の第一子として江戸城に千代姫(ちよひめ)が誕生した。数え年3歳で尾張徳川家2代光友(みつとも)に嫁ぎ、62歳で歿するまで、生涯「姫君さま」と呼ばれた。誕生から3年の歳月をかけて完成した婚礼調度は『源氏物語』の「初音」や「胡蝶」の帖を題材にした豪華絢爛な調度。これらは「初音の調度」と総称され、「初音蒔絵調度」47件、「胡蝶蒔絵調度」10件に加え、染織品・工芸品を併せた総計70件が現存し、一括で国宝に指定されている。
「初音の調度」は、元日が子(ね)の日に重なったおめでたい日に、明石の君が娘の明石の姫君に贈った和歌の歌意を表した、まさにお正月にふさわしい婚礼調度。令和初めての子年を記念して、「初音の調度」の数々を公開する。