永井英男「刻 21106」
20/2/15(土)~20/3/14(土)
ギャラリーノマル
刻 21106, 2019
3年半振りとなる今回の個展では14年の時を経て新たに描き上げたペインティング、ドローイング作品の数々を発表する。
前回個展("ENDORPHIN" 2016.10.29 - 11.26 at ギャラリーノマル)が終了して間も無く、永井はふとしたきっかけから、自身が交通事故にあった同じ日付をインターネットで検索したところ、記憶にない国内外の様々な出来事があり、まさに同日、同時間帯にトリノオリンピックの開会式が行われていたことに驚きと何かの巡り合わせを感じたと言う。
そして動画サイトに記録されていた様々な出来事を作品にしたいと考え、事故により喪失した時間と記憶、同じ日に世界で何が起きていたのか新たに記憶するため、事故以来、後遺症のため距離を取っていた絵筆を手に再びキャンバスに向かい始めた。
"刻 21106"では日本時間との時差を計算した日付の動画を見つけ出し、永井が求める瞬間を何度も再生を繰り返してトリミングしたものをキャンバスに描き出す。