兵庫陶芸美術館 開館15周年記念特別展 「The 備前 ―土と炎から生まれる造形美―」
20/3/7(土)~20/7/26(日)
兵庫陶芸美術館
矢部俊一 《暁月》(部分) 2015年 個人蔵
岡山県の備前市伊部地域を中心に生み出されてきた備前焼は、釉薬を施さず土と炎の造形から生まれるシンプルで原始的なやきものとして、古くから日本人に愛されてきた。「窯変(ようへん)」「緋襷(ひだすき)」「牡丹餅(ぼたもち)」「胡麻(ごま)」「桟切(さんぎり)」など、薪窯による焼成で生まれたさまざまな景色は他のやきものにはない見どころとなっている。
本展では、桃山時代に茶人や数寄者によって見いだされ、用いられてきた古備前の名品から、古備前に魅せられ作陶に取り組んでいった近代の陶芸家、さらには重要無形文化財保持者(人間国宝)や若手の最新作までの147件を3部構成で紹介し、多彩な表現を生む備前焼の魅力を探る。