特集陳列 大作で見る伊萬里染付 初期から幕末まで
20/3/14(土)~20/8/30(日)
栗田美術館
陶磁器において大皿や大鉢は、おおよそ口径一尺(約30cm)以上のものを指し、大瓶や大壺は高さ40cmを超えるものとされている。今回の特集では、このような大作から伊萬里染付を鑑賞しようという企画。
17世紀初頭から始まる伊萬里焼だが、その幕開けから大鉢が登場する。その後は17世紀後期からの輸出品、18世紀末から19世紀には国内向け製品と、おおむね三つの時期に大作が集中する。とくに輸出品では、西欧の居館を飾るための大皿や大壺、また国内向けでは、食生活の多様化に伴い使われるようになった大皿や大鉢などがその代表といえるだろう。これらの大きな器面から、染付の変遷や製作当時の流行意匠を見ると共に、大作に挑む陶工の制作意欲まで感じていただければ幸いである。
総数40件の大作で皆様をお待ちしている。