如鳩と沼田居 展 いのちの眼で見えるもの
20/4/18(土)~20/8/16(日)
足利市立美術館
牧島如鳩《魚籃観音像》1952年 油彩、キャンバス (公財)足利市民文化財団蔵
牧島如鳩(1892-1975)と長谷川沼田居(1905-1983)はともに足利出身の画家。
如鳩は、ハリストス正教会のイコン画家として教会を荘厳するイコンを描く一方、仏画を手がけ、さらにはキリスト教と仏教の図像を混交した他に類例を見ない作品を制作した。沼田居は、如鳩の父閑雲に南画を、如鳩に西洋画を学んだ。1960年ころから視力が減退し、最晩年の10年間全盲となるが、描くことは生きることと等しく筆を折ることなく人生を全うした。
如鳩と沼田居は師弟の間柄だが、作風も性格も大きく異なる。ただ二人に共通することは人生の後半に大きな転機が訪れたことだ。如鳩においては神仏のダイレクトな感得であり、沼田居においては失明という、いずれも有無を言わせぬ体験だった。その結果、驚くべき作品の数々が遺された。如鳩は独自の図像により目に見えぬ神仏を描き、沼田居は肉眼による「視力」に依拠しない前人未踏の画境を拓いた。本展は、両者の作品をともに展示し、足利が生んだ類いまれな二人の足跡をたどる。
開催情報
- ジャンル
- 美術館
10:00〜18:00、月曜日(祝日、振替え休日を除く)、祝日・振替え休日の翌日(土・日曜日を除く)休館
※入館は閉館の30分前まで
料金
一般710(560)円、高校・大学生500(400)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料
※5月17日(日)は「国際博物館の日」のため観覧無料となります。
※各種障がい者手帳をご呈示の方とその介護者一名は無料となります。
※「あしかがいきいきパスポート」をお持ちの方および両毛広域都市圏内にお住まいの65歳以上の方は無料となります(住所・年齢を証明できるものを提示ください)。
※第3日曜日「家庭の日」(4月19日)は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。