春季特別展「戦乱のなかの熊野―紀南の武士と城館―」
20/4/25(土)~20/6/7(日)
和歌山県立博物館
熊野(紀南)といえば、多くの人が熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)と熊野古道、すなわち聖地熊野をイメージするだろう。しかし、治承・寿永の内乱をはじめとして、南北朝の内乱、室町・戦国時代の畠山氏や湯河氏による争乱、豊臣秀吉の紀州攻めとその後の北山一揆など、中世の熊野は様々な戦乱の渦中にあった。近年、これらの武士や城館に関わる調査が大きく進展し、宗教勢力としての熊野三山や中世熊野に割拠した武士団(「熊野水軍」)のあり方が徐々に明らかになりつつある。
この特別展では、近年新たな発見が続く城館遺構・考古資料・古文書などを中心に、熊野(和歌山県の西牟婁郡・東牟婁郡、三重県の南牟婁郡)で活動していた武士団とその城館について紹介し、新たな熊野の魅力に迫る。