2020年 常設展 前期
20/4/10(金)~20/9/6(日)
渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館

具象彫刻家・桑原巨守の作品を紹介している。
皆さんも一度は見かけたことがあると思うが……桑原巨守は「青少年読書感想文全国コンクール」の第15回(1969年)を記念して制定されたシンボルマークのデザイン、制作を手掛けた彫刻家。角の生えた生き物が笛を吹いているような、あの丸いシールのような印。実際の作品は、依頼主に渡されているが、その作品とほぼ同形の作品が美術館に収蔵されている。制作年は明記されていないものの、おそらくシンボルマークの制作を請けた1969年頃であると考えられる。作品のモティーフなっている「牧羊神」は、ギリシャ神話に登場する神様。牧羊神がどのような神様であったかは諸説あるようだが、古くから絵画や彫刻、音楽の題材としても好んで使われてきた。
自然讃美を謳い創作活動を続けた桑原の具象彫刻作品をぜひご覧いただきたい。