「美の競演-静嘉堂の名宝-」展
20/6/27(土)~20/9/22(火)
静嘉堂文庫美術館
三菱創業150周年となる本年、三菱の第2代社長の岩﨑彌之助(1851〜1908)、第4代社長の岩﨑小彌太(1879〜1945)蒐集の古典籍、東洋の古美術品を所蔵する静嘉堂では、今日に伝えられた絵画や茶道具、陶磁器、漆芸品、彫刻、刀剣などから名品を精選し、前・後期に分けて展観する。エントランスでは、岩﨑家が明治から 昭和初期にかけて所有した深川別邸(ジョサイア・コンドル設計、跡地は現在の清澄庭園)や、麻布鳥居坂本邸(跡地 は現在の国際文化会館)に飾られていた作品で皆様をお迎えする。
本展では、各ジャンルを代表する作品から数点ずつを選び、それぞれが互いの魅力を引き立て合い”競演”する 様子を、テーマ別に楽しくご鑑賞いただけるような構成としている。重要文化財 13 点、重要美術品 8 点を含む、名宝のたたえる格式ある美、斬新な意匠、卓越した技をご堪能いただければ幸いである。
また静嘉堂では開館以来、岩﨑家の社会貢献の精神を受継ぎ、わが国で作り出され、あるいは舶載された貴重な文化財を継承してゆくために、美術品の修理事業を行ってきた。本展では修理を終えて美しく甦った山水画の屛風や掛幅、仏画や墨跡なども出品する。
夏の緑深い季節、自然豊かな世田谷の杜の中の“美の競演”を、どうぞ楽しんでほしい。
※前後期で展示替えあり
前期:6月27日(土)〜8月2日(日)
後期:8月4日(火)〜9月22日(火・祝)