鷲見麿「新・聖なるファティア」
20/8/21(金)~20/8/30(日)
KUNST ARZT

KUNST ARZT では、鷲見麿、画家として“最後”の個展を開催する。
鷲見麿は、名古屋(岐阜生まれ、三重在住)を代表する孤高の奇才画家であり、生き様そのものもアーティストである。
同展は、2009年以降に制作した“新・聖なるファティア”シリーズからの7点と「美女」に移行する前の24才の頃の初期の未発表作品3点で構成予定。
つまり、画家人生の最初と最後を楽しめる。
“新・聖なるファティア”シリーズ作品は、主に、油絵具がひび割れた古色感さえ、卓越した技術で完全再現する“超絶技巧”で15世紀北欧の画家ファン・エイク兄弟の作品を模写した部分、カラフルなガラス片を散りばめたモザイク部分、協働関係にあるリツコさんが描いた大胆で伸びやかな筆致部分などの構成要素が組み合わさり、
そして必ず、作家の女神であるドイツ人女性ファティアさんの肖像がどこかに存在している。
中でもメインとなる“最後”の絵画“新・聖なるファティア「神秘の仔羊の礼拝」”は、横幅約3m、高さ2mの超大作であり、モザイク部分も過去最大級の大きさであり、
平面絵画部分から色彩が光となって天に昇華していくように配置される。
画家としての魂も天にめされていくかのようだ。