山田和「陶展」

六古窯で名高い越前の地で自己の作陶表現をひたむきに追求されている山田 和の個展を3年ぶりに開催する。
陶芸家として歩み始めた若きころ加藤唐九郎との出会いに衝撃を受け、それまでのオブジェを中心とした陶芸から志野の作陶へと向かう決意をした。さらに伝統の技を極めるだけでなく赫釉織部のように斬新な作品を創作するなど、現代のやきものに挑む姿勢は多くの愛陶家を魅了している。
同展では、用の美や茶陶を意識した小服や枯伊羅保茶盌をはじめ、新たな境地で制作された空海志野茶盌など新作約四十点を一堂に展観する。
また山田のライフワークである人形の世界もあわせて発表する。