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イジー・コヴァンダ

20/12/19(土)~21/1/24(日)

青山目黒

この度、チェコセンター及び青山目黒はプラハ(チェコ共和国)を拠点に活動するイジー・コヴァンダ(Jiří Kovanda/B.1953)の日本では初の個展を開催。
コヴァンダは独学で学びスタジオを持たず1970年代の半ばに活動を始めた。
プラハの雑踏や路上、公共空間などに於いて簡素なシナリオに基づき、埋もれるかの様に控えめなアクションを実施して当時それらの記録を白黒写真に指示書を添えてリーフレットに纏めていた。それらは余りにも目立たない実践でありながら、どこまでも都市空間の中で開かれていく仕掛けでもあったのだ。
その中には「エスカレーターに乗って途中で振り向いて、後ろに立っている人の目を見る/ 1977」*1、「長い間太陽を見つめていて泣く/1977」*2、「手の平で作ったカップで川から水を汲み、数メートル下に放つ/ 1977」*3などがあり、当時の社会状況の下では彼が有名になることや「作品」として多くの人々に知らせることを第一の目的とはしていなかったのだろう。
その細やかで気づかれないほどの営みは周囲の状況にも調和しながら、無力であることで個人の尊さをより肯定的に高めている。
それは社会への抵抗よりも志が高くあり、言語や概念(コンセプチュアルアート)に留めるには遙かに広く、政治的な影響があろうとも、誰にも奪うことのできない名も無き民としてのアンセムの様に静かに毅然と力を携えている。
また絵画やドローイング、場にそっと介入させた彫刻やインスタレーションにはアクションと同じく素朴な印象があり、どんな移ろい行く状況に於いても誰もがその内にある心情や事情は尊く、素材も時空も豊かである事を静かに示している。
2000年代に入りコバンダの活動は今一度発見された。
重要な国際的な展示に参加し、活発に制作しキャリアを重ねながら広範囲に渡り影響を及ぼしている。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

12:00~19:00(土・日は18:00まで)
月・火・水休み

※冬季休業:12月28日~1月6日
※オープニング:2020年12月19日 16:00~18:00

料金

無料

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