永井桃子展
21/1/8(金)~21/2/21(日)
佐藤美術館

佐藤美術館では、洋画家・版画家・絵本作家として活躍する永井桃子(ながい ももこ)の個展を開催する。可愛らしい動物や花を描く作家永井は、2000年に女子美術大学大学院洋画専攻修了。高校生の時に絵本の公募展で大賞を受賞、その後も様々な公募展に入選、アートフェアへの出品等、意欲的に制作活動をおこなっている。
永井の活動は、絵本製作の延長線上にある物語性のある版画の作品、花などシンプルな画題の油画作品の二本柱で成り立っている。「自然」「動物」をテーマとする永井だが、突き詰めれば「生命」を描きたいというところから始まっている。永井作品によく登場する「兎」は草食系で生物界の中で弱い存在であり、日本でも古くから「神の使い」といわれ、様々な文様として愛されてきた。これを踏まえた上で永井は「兎」を選んだのだ。弱いけれど皆に愛される可愛いらしい小さな生き物、こういった存在によせる愛情が永井作品の大きな魅力といえるだろう。
本展では、絵本の原画等の版画作品と、花や波兎を描いた油画作品、合わせて約80点が出品される。また永井ワールドを体感できるフォトスポットも用意している。