企画展 神戸源平巡り―『平家物語』の舞台を訪ねて―
21/2/6(土)~21/3/28(日)
神戸市立博物館

モダンでハイカラな港町―。現在、多くの方が持っている神戸のイメージはきっとこのようなものだろう。しかし、現在の神戸のイメージを形作るものは、神戸港開港の1868年1月1日(慶応3年12月7日)以降に根付いたもので、その歴史は意外と短いのだ。
では、それ以前の人々は神戸の地を訪れる際に、何を見たり、楽しんだりしたのか…。江戸時代の神戸周辺の「名所記」「名所図会」には、今から800年以上前に起こった源氏と平氏の戦い―「源平合戦」で活躍した武将たちの墓や慰霊のための石碑が多数掲載されている。江戸時代の神戸を訪れた人々は、源平の武将たちに思いを馳せていたのだろう。そして、これらの墓や石碑の多くは今日にいたるまで大切に守り伝えられている。
本展では、神戸市立博物館が所蔵する作品を中心に、武将たちの勇姿や神戸に遺された足跡を紹介し、彼らがどのように人々に興味を持たれ、愛され続けてきたかに迫る。