村上生太郎「Inner journey」

村上の絵画は一見アクリル絵具で描かれているようにも見えるが、実は色鉛筆の線の集積による色面で構成されている。
モチーフとなる花や果物などは新鮮で華やかである一方、その種や実の構造はどこか不気味さがある。村上の作品はこのような自然の持つ美しさと禍々しさという相反する性質を引き出し、観る人の目を捕らえる色と形の表現を制作を通して探求している。村上の視点を通して色鮮やかに再構成されたモチーフの数々を、この機会に楽しめる。