海を渡った古伊万里 ~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~
21/4/10(土)~21/6/13(日)
愛知県陶磁美術館

オーストリア、ウィーン郊外にたたずむ古城ロースドルフ城には、日本の古伊万里を中心とした陶磁器が多数所蔵され、かつてそれらは調度品として城内を美しく飾っていた。
ところが、第二次世界大戦終結直後の混乱期であった1945年に、コレクションの多くが破壊されてしまったのだ。城主であるピアッティ家は、城内に残された大量の破片を廃棄するのではなく、現在まで大切に保管し、平和への祈りを込めて一般公開してきた。
本展では、国内にある古伊万里の名品とともに、破片を含むロースドルフ城の陶磁コレクションを日本初公開する。さらには、日本における最新の修復技術により破片を修復した作品を展示し、波乱に満ちたロースドルフ城コレクションの全貌を明らかにする。