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ミリアム・カーン「笑わなければ」

21/4/22(木)~21/7/10(土)

ワコウワークスオブアート

2021Miriam Cahn - lachenmüssen schnell weg!, 2010 + 09.03.2018, oil on canvas, 199.5x190.0cm © Miriam Cahn

ワコウ・ワークス・オブ・アートではこの度2021年4月22日(木)から7月10日(土)まで、スイス人画家ミリアム・カーンによる個展『lachenmüssen笑わなければ』を開催する。同画廊では2年ぶり5度目の個展。
力強い色彩と伸びやかな筆使いが特徴の油彩画15点に加え、80年代に描いた3点の水彩画も展示する。うち油彩5点は未発表の新作。2019年のあいちトリエンナーレに並んだ作品も改めて展示する。
カーンは1949年にスイスのバーゼルに生まれ、70年代にアーティストとしての活動を開始した。活動当初は主に床に大型の紙を敷きその上に木炭で描くというパフォーマンス性を兼ね揃えたドローイング制作を行っている。本格的に油彩画に取り組み始めたのは90年代初頭で、活動初期に試みていた社会的なアプローチや描画と身体の関係性の考察は今現在の油彩画にも活かされている。ドローイング活動を通じて引き継がれた動的な迫力と軽やかさはカーンの油彩画を象徴する筆致になった。86年のチェルノブイリ原発事故にまつわる水彩のシリーズにはじまり、2000年代の難民問題を始めとした様々な社会問題を主題にした油彩画など、ポリティカルな問題と自らの芸術観を織り交ぜた色彩美溢れる作品を描き続けている。
カーンの作品のなかでは私たちを取り巻く身近なものと社会的に問題とされていることとに、同じ目線が注がれている。社会全体が抱える痛みや問題と、私たちと共に生きる動植物そして人間とが、等しい価値の中で描かれるのが特徴だ。厳しい視線と暖かな眼差しを同時に提示しながら人間の本質を問う。
​世界的な評価は今日も高まりつづけ、森美術館で4月22日から開催される70歳以上の女性作家を特集した「アナザーエナジー展」にも作品が並ぶ。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

11:00~16:00、祝・日〜火休廊

※土曜は17:00まで
※事前予約制:水木金は時間内に限り当日入場も可能です。
※最終日を含み毎週土曜は前日までの完全事前予約制です。

料金

無料

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