香取秀真 -近代金工と古典-
21/5/29(土)~21/7/4(日)
千葉県立美術館

香取秀真《鳩香炉》不詳
香取秀真は千葉県印旛郡船穂村(現在の印西市船尾)に生まれた金工家。東京美術学校鋳金科で学び、卒業後は、古典的で格調高い作品が評価され、パリ大博覧会の銀賞牌など数々の賞を受賞した。工芸家の地位向上に尽力し、昭和2(1927) 年の帝展工芸部門開設にも貢献したほか、金工史を体系的に研究し、『金工史談』など多くの著作を残したことでも知られる。その功績から、鋳金家として初めて文化勲章を受章した。
本展では、香炉、茶の湯釜、花瓶などの代表的作品約20点に加え、晩年に手掛けた長野県松本市の寺の梵鐘に焦点を当てて、資料及び写真を紹介する。