作陶50年記念 上瀧勝治展 磁器に咲く花
21/10/30(土)~21/12/19(日)
佐倉市立美術館
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佐倉市立美術館は、開館以来、佐倉・房総ゆかりの作家についての調査・研究を活動の大きな柱とし、その結果として の展覧会も数多く開催してきた。 今年度は、佐倉に窯を築いた陶芸家・上瀧勝治(うわたき・かつじ)の展覧会を開催する。
日本有数の磁器の産地・佐賀県有田に生まれた上瀧は、はじめ、白磁や青磁器で高い評価を受ける。その後、表面の光沢を抑え、 光を柔らかく包み込むような効果をあげる葆光磁(ほこうじ)の研究に取り組んだ。その葆光磁に、さらに布に顔料を染み込ませることで文様を描き出す布染めを 使用し、華やかな中にもしっとりとした味わいのある作品を創り出した。この葆光布染彩磁と呼ぶ技法は、上瀧の代表的な技法として知られるようになった。
本展では、2021(令和3)年に傘寿を迎え、作陶50年を経過したのを記念して、上瀧勝治の初期から最新作までの約50点を一堂に集めて紹介する。
有田の伝統を、佐倉の風土で培った繊細な色と作家の時代感覚により昇華した瑞々しい作品群をお楽しみいただきたい。