100 Jahre / 100年 100 Jahre 稲垣 元則
22/4/9(土)~22/5/14(土)
ギャラリーノマル

photo work *image sample
昨年ドイツでのアーティスト・イン・レジデンスの経験を踏まえた、映像・写真とウォール・ドローイングによる実験的な展覧会。
稲垣元則は90年代初頭より、つねに変わらぬ姿勢で自己と対峙し、写真や映像、ドローイング等のメディアを用いて作品を制作。他と比較し得ない独特な作風で高い評価を獲得している。
主に木立や海の波間といった自然の風景や身体を主な題材とした写真や映像作品では、一見すると画中に写っていないものに焦点を当て、その揺らぎや間合いの狭間から、見る人の意識の中にゆっくりと浸透し、深く強い視覚体験を提示する。
稲垣は昨年8月から約2ヶ月間、多様なプロフェッショナルを集め、高齢化社会での個人と社会・文化に焦点をあて未来について探求するプログラム「PLUS-A Project for an Ageing World」に参加するため、デュッセルドルフ(ドイツ)で滞在した。限られた時間の中で参加メンバーとのディスカッションや現地取材を行い、当地でのプログラムの最終日にはその時点での成果発表展も行われた。
今回の展覧会「100 Jahre / 100年」では、その経験を元にさらに考察を深め、新たなかたちにして写真と映像作品を制作。また、ノマルでは初となるウォール・ドローイングにも挑戦する。
海外での新たな経験を重ね、さらにその思考と表現に深みを増した稲垣元則の新作展。是非ともご注目いただきたい。