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蜷川有紀展「薔薇の王国」

22/5/14(土)~22/5/22(日)

Bunkamura Gallery

「薔薇王と姫」 和紙・岩絵の具・コラージュ 117.6×96.5㎝ 2022年

「自分がやりたいことに、ゼロから取り組みたい」という想いから、2005年に長年続けていた女優業を休止し、その後は絵の世界に一意に情熱をかけてきた蜷川有紀。画家として成熟した彼女が描く世界はより深淵に、そして荘厳さを増し、なお華々しく咲き溢れている。
赤色にひときわこだわりを持つ彼女が用いるのは、卑弥呼が愛したと伝わる『紅辰砂(べにしんしゃ)』。色褪せず真紅の輝きを放つ岩絵具で描かれた代表作「薔薇」の作品群は、まるで永遠の命と美の渦巻く宮殿へと観る者を誘う。そして本展では「王国」をテーマに、物語性と情緒に富む新作をご紹介。時代も国も超えて描かれるその地の姿は、途絶えることのない人類の希望を感じ取ることができる。また近年制作したダンテ『神曲』《地獄篇》の一部を切り分けた作品群も展示販売。プロジェクションマッピングと組み合わせた展示空間では、より深紅の世界へ没頭することができるだろう。
Bunkamura Galleryでは4年ぶりとなる待望の個展。未曾有の災禍により変化の多い日々を過ごす中でも、変わらず真摯に絵画へと向き合い、自らの表現を生み出すことを続けた蜷川。今この瞬間の彼女にしか描けない、ユーモラスで詩情溢れる世界の炸裂をぜひご堪能いただきたい。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

10:00~19:00、会期中無休

料金

無料

出品作家

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