高山夏希「空を泳ぐ鳥は火を灯す」
22/5/12(木)~22/6/5(日)
NADiff Gallery
acrylic and oil on canvas、「blaze_2022」
この度NADiff Galleryでは、アーティスト高山夏希の個展「空を泳ぐ鳥は火を灯す」を開催する。
「アートアワードトーキョー丸の内」におけるアッシュ・ペー・フランス賞(2014年)、後藤繁雄賞(2016年)を受賞。近年では、「群馬青年ビエンナーレ2019」(2019年・群馬県立近代美術館/群馬)、「VOCA展2020 現代美術の野望 -新しい平面の作家たち- 」(2020年・上野の森美術館/東京)に選抜されたほか、Brooks Brothersや、VIVIENNE TAMなどのファッションブランドとのコラボレーションも行うなど、精力的に作品発表の場を広げ、益々の注目と評価を高めるアーティストだ。
複数の絵の具を注射器にいれ、混ざり合った色を粒状に絞りだし積層させ、さらに彫刻刀やカッターを用いて削り出す手法で制作される高山のペインティングは、綿密な色と凹凸が幾層にも絡まりあい、生命の気配や時のうごめくような感覚を生み出す。近年は、セラミックやモルタル、衣服を使った作品を発表し、枠にとらわれない制作手法で表現の幅を拡張させている。
近作「boundary lift」で、モルタルを塗り重ねて大型作品を屋外で制作した高山は、塗り重ねるというアクションに端を発して、身体が拡張するような感覚を捉えたと言う。その中で、陶芸や版画のような、火や素材に委ねながら作品を造成していく手法に開眼し、現在は更なる新しい作品表現を切り拓いている。
本展では、新作のペインティング、セラミック作品と、高山個人では初となる、シルクスクリーンの作品群もお披露目。注目の新鋭作家の最新作に、是非ご期待いただきたい。