ICC アニュアル 2022 生命的なものたち
22/6/25(土)~23/1/15(日)
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

小光《here AND there》 2017年 撮影:木奥恵三
「ICC アニュアル」はこれまで「オープン・スペース」展として開催してきた展覧会のコンセプトを継承しながら、 6カ月間の長期展示としてリニューアルするものです。
新しいメディア・テクノロジーの動向に伴って、それに触発され、更新される私たちの意識のありようや現代の社会におけるテクノロジーのあり方を、メディア・アート作品をはじめ、現代のメディア環境における多様な表現によって別の見方でとらえていきます。
現在の私たちの生活環境には、コンピュテーショナルなテクノロジーがもたらしたシステムがさまざまに実装されています.人間とコンピュータを媒介する技術の変遷は、アルゴリズムが生み出す生命的な振る舞いによって、より自然に私たちの生活環境に浸透し、また将来もますます進んでいくでしょう。
一方、自然の現象に見られる再帰性や偶然性を読み解き、自然のメカニズムを解析することで、テクノロジーの側からもうひとつの自然をシミュレーションし、新しい生命のあり方を定義することや自然や生命、私たち自身をとらえ直すことが可能になりました。
このような「組織化する無機的なもの」の時代において、デジタル技術や自然の現象から生み出された新しい「生命的」なシステムとしての環境からインスピレーションを受け、そのシステムとの相互的なフィードバックによって生み出された作品、気候変動やジェンダーなどの社会的な問題、NFTやメタヴァースなどの同時代的な技術動向にもとづいた広がりをもった作品の数々によって、これからのテクノロジーのあり方を考えます。
キュレーション:畠中実
キュレトリアルチーム:指吸保子/鹿島田知也
ハイパーICC共同キュレーション:谷口暁彦
出品作家:ALTERNATIVE MACHINE/菅野創+加藤明洋+綿貫岳海/慶應義塾大学 徳井直生研究室 Computational Creativity Lab/小光/セマーン・ペトラ/nor/エレナ・ノックス/村山悟郎/ラービッツシスターズ
コレクション作品(有料エリア内):グレゴリー・バーサミアン《ジャグラー》
無料展示エリア:岩井俊雄《マシュマロモニター》/映像アーカイヴ HIVE