開館15周年記念 800年遠忌記念特別展 運慶 鎌倉幕府と三浦一族
22/7/6(水)~22/9/4(日)
横須賀美術館

12世紀末から13世紀初頭にかけて活躍した仏師・運慶。
奈良・興福寺や、東大寺での造仏が広く知られているが、じつは、鎌倉時代における東国(関東地方)での仏教彫刻の展開を考えるうえでも、欠かせない存在だ。
運慶は、鎌倉幕府という新政権と密接に結びつき、北条氏からの信頼を背景に、東国での活躍の場を得た。浄楽寺(横須賀市芦名)に残る1189年作の諸像をはじめ、横須賀ゆかり氏族・三浦一族の造仏にも関与している。その影響は、満願寺(横須賀市岩戸)に残る菩薩立像などにも及ぶ。
本展覧会は、横須賀市内に残る運慶および運慶工房作と見られる仏像を中心に、前後する時期の仏像や書跡等、計約50点の文化財を展示し、三浦半島の歴史と文化に新たな光を当てていく。
なお、この展覧会は、神奈川県立金沢文庫(10月7日~)との巡回展となっている。横須賀は三浦一族に、文庫は鎌倉幕府に、それぞれ重点を置いた展示内容となるので、両方で一つの展覧会と言っても過言ではない。両会場ともご来場をお待ちしている。
※会期中、展示替えあり