鷲見和紀郎『brilliant corners』展
22/8/25(木)~22/9/25(日)
BankART KAIKO
鷲見和紀郎は1950年岐阜県生まれ。千葉県在住の作家。1972年に現代美術の寺子屋Bゼミを終了。ブロンズやワックスなど多様な素材を使いながら、彫刻の始源のような幾何学的形態から有機的な形態まで幅広い表現をおこなっている。また「垂直性」と「水平性」の問題に一貫して取り組むなど、「彫刻のスタンダード」な問題を継続的に誠実に追及してきている。
今回の展覧会では、これまで数十年間制作してきた彫刻群を、嘱託に飾る料理のように全体に配し、様々な音を奏でる森のような空間を提供してくれるはずだ。他方、新作のワックスでできた巨大な造形物は、まるで料理を調理する特大のオーブンのように、これから生まれてくる「創造物」の予感を与えるにちがいない。ガラスが液体でも個体でもなくアモルファスに存在しているように、鷲見の作品も彫刻(立体)が生まれる前の、柔らかい、優しい、とらわれのない形を、豊かに示してくれるだろう。(池田 修)

