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国宝 雪松図と吉祥づくし 幸せ運ぶ アートの宝船

22/12/1(木)~23/1/28(土)

三井記念美術館

江戸時代中期を代表する画家、円山応挙(1733–95)は、対象の写生をもとに「描かれたモチーフがその場に存在するかのような絵画」という新境地をもたらし、当時の京都を席捲するほどの人気を得た。同館が所蔵する国宝の「雪松図屏風」は、応挙における写生の到達点とも言え、それゆえに「いかにリアルに描かれているか」といった迫真性や、奥行きを意識した構図など、空間構築性といった文脈で語られる機会が多い作品だ。しかし、「雪松図屏風」が実生活において用いられる際、何よりも期待されたのは「おめでたい絵画」としての役割ではないだろうか。「松」という主題の持つ永遠不変、長命といったイメージや、きらびやかな金泥や金砂子すなごが演出する祝祭的な気分もまた、本作品を語るうえで欠くべからざる要素と言える。
本展覧会では「雪松図屏風」を、お正月らしい鶴や七福神といった、縁起のよい主題の館蔵品とあわせて展示することで、「おめでたい絵画」としての一側面に光を当てる。また猫や瓜、牡丹など、あまり現代人には「おめでたい」イメージのないモチーフに関しても、かつてそれらが担っていた吉祥イメージを解き明かし、なぜおめでたいと見做されたかについて紹介する。何かと心の落ち着かない世情ではございますが、縁起物の描かれた作品の数々から少しでも、明日への活力を得ていただければ幸いである。

開催情報

ジャンル
美術館

10:00〜17:00、月曜日(但し1/9は開館)、年末年始12/26(月)〜1/3(火)、1/10(火)休館

※入館は閉館の30分前まで

料金

一般1000円(800円)、大学・高校生500円(400円)、中学生以下無料

※70歳以上の方は800円(要証明)。
※リピーター割引:会期中一般券、学生券の半券のご提示で、2回目以降は( )内割引料金となります。
※障害者手帳をご呈示いただいた方、およびその介護者1名は無料です(ミライロIDも可)。

出品作家

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