2023年多摩美術大学大学院日本画研究領域二年生展 「ひさかたの 」
23/4/18(火)~23/4/30(日)
佐藤美術館
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本展は多摩美術大学大学院日本画研究領域二年に在籍する13名による展示だ。「ひさかたの」とは万葉集の頃から和歌で用いられた枕詞の一つであり、その五音は光をはじめ天、月、雨、夜、雪などの広く自然現象にまつわる語を導き出すことから題した。ゲーテは「色彩は光の行為であり受苦である」と言ったが、すべては光によって可視化され、描かれた色や形は画家の網膜と心を通過した光であるといえるだろう。絵画空間とはそんな光の旅を受け入れる場所であるように思える。その旅は絵の中が終点ではなく絵画空間から絵と絵が響き合う展示空間へと続き、観る人の目へ心へと移ろうのだ。